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ドリトル先生北海道に行く
第十二幕その二
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「全部話して皆にわかってもらうかな」
「日本人は事前事前に説明するね」
 トミーも言います。
「そして話をそれに添って進めていくかな」
「うん、そう言われると僕はね」
 先生も皆のお話を受けて言いました。
「イギリス人でイギリス的かな」
「ここで一度に言わないで」
「徐々にだよね」
「それで楽しみながらね」
「ものごとを進めていくね」
「そうだね、何かそうて徐々に進めていくのを余裕を以てね」
 この余裕も大事だということが言葉の中にありました。
「楽しんでいってるかな」
「余裕、そうだね」
「先生の行動はいつもそれがあるね」
「まず余裕」
「それがだね」
「余裕の行動じゃないと」
 先生にしてもなのです。
「あまりよくないね」
「そうそう、先生はね」
「余裕を大事にしてるね」
「そしてだよね」
「ものごとを進めていくようにしているね」
「焦ることは好きじゃないんだ」
 そもそも先生はいつも落ち着いています、慌てたり騒いだりといったことはどうにも気性に合わないのです。
「だからね」
「そうしていくのね」
「今回のことも」
「そうなんだね」
「そうなんだ、じゃあまずは行こうね」
 シホレさんのところにです。
「これからね」
「よし、それじゃあね」
「シホレさんと会って」
「そしてだね」
「ウルの穴をだね」
「用意するんだね」
「そうするよ」 
 こうお話してでした、そのうえで。
 皆は屈斜路湖まで行きました、それから。
 湖まで来るとでした、もうそこにはシホレさんが待っていました。見ればシホレさんは穏やかな顔で立っています。
 そのシホレさんがです、皆に挨拶をしてきてです。皆も返しました。
 そしてすぐにです、シホレさんは先生に尋ねました。
「これからですね」
「はい、出来ればです」
「出来れば?」
「あるものを三つ用意して欲しいのですが」
「あるものとは」
「実は」
 そのあるものをです、先生はシホレさんにお話しました。
 するとです、シホレさんは納得したお顔で頷きました。
「はい、それでは」
「お願いします」
「すぐに用意出来ますので」
「用意してですね」
「ウルの寝床を確保しましょう」
 こうお話してでした、シホレさんはその三つをです。
 すぐに持って来ました、そしてこう先生に言いました。
「湖の管理人の方からです」
「お借りしたものですね」
「はい」
 それはというのです。
「これでいいですね」
「はい、これだけあれば」
「もうですね」
「ウルの穴は確保出来ます」
「それは何よりです」
「と、いうとですね」
 トミーはそれを見つつ言いました。
「僕達で、ですね」
「うん、用意するんだ」
「そういうことですね」

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