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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜アルノール家の威光〜
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「―――かしこまりました。アルフィン皇女殿下の決意と思いを無下にしない為にも、カレイジャスに戻り次第リフィア皇女殿下にアルフィン皇女殿下の嘆願をお伝えし、ノルティア州侵攻時に降伏してきた際領邦軍や貴族達の命は奪わず謹慎に留め、事態が落ち着いた際は彼らを解放する取計いをして頂くように説得させて頂きますのでご安心ください。」

一方シグルーンは真剣な表情で敬礼をしてアルフィン皇女の嘆願に答えた。



「……ありがとうございます。―――ログナー侯、内戦に巻き込んだエレボニアの民達に罪を償う為にもわたくし達や貴方達は生きなければなりません。帝国の”誇り”や伝統を護る為だけに自分達の罪を償う事もせず、自ら命を投げ出す行為はエレボニア皇家は決して許しません!これはエレボニア皇家であるアルノール家の”勅命”です!」

「御意……ッ!――――それでは我々はこれで失礼します……ッ!」

アルフィン皇女の言葉に身体を震わせながら会釈をして答えたログナー侯爵は悔しさや怒りを必死に抑えた様子で兵士達と共に砦に戻って行った。



「姫様…………」

「ログナー侯に対する勅命……ご立派でした……」

「……先程の殿下のご様子を殿下達を侮辱したメンフィルも知れば、きっと殿下達を見直すと思われます……」

ログナー侯爵達がその場から去るとエリスは辛そうな表情でアルフィン皇女を見つめ、ラウラとリィンは慰めの言葉をかけ

「フフッ、皇族の威光がようやく役に立って何よりですわ………さあ、カレイジャスに戻りましょう。」

アルフィン皇女は寂しげな笑みを浮かべてリィン達に微笑んだ後リィン達と共にカレイジャスに乗り込んだ。



こうして………アルフィン皇女の”勅命”により、”最悪の事態”に陥ってもノルティア州の領邦軍や貴族達の命は助かる事となった。



そして、ラインフォルト社にはイリーナ会長が無事に復帰し―――貴族連合の支配によって混乱していた各地のグループを再び総括、コントロールしていくことになった。



しかし、情報を整理する中で機甲兵の主要プラントは帝国西部にあるという事実が判明し……その洗い出しを行いながらも、内戦の終結と今後の建て直しやルーレがクロスベル領化した際のために動き始めるとのことだった。



そんな中、リィン達は解放されたルーレへと降り立ち……RF社の協力を受けてカレイジャスの久々の整備を受けることになった。そして艦の乗組員たちは、それが終わるまでルーレ市内でしばしの休息を取る事にしたのだった。
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