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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第103話
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ィン!」

「わかった!」

「「神技――――聖王剣―――――ッ!!」」

「ぐはあああっ……!!」

聖なる光を剣に纏わせたヴァリマールが強烈な一撃をゴライアスに叩きつけ、それを受けたゴライアスは戦闘不能になった!



「よし―――!」

「やった……リィンの勝ちだわ!」

「ここまでの戦力差を覆すとは……!!」

「あはは、さっすがリィン!」

「兄様……!」

「………………」

「ゲルドさん?どうしてそんな悲しそうな表情をしているのですか?」

ヴァリマールの勝利に仲間達が喜んでいる中、悲しそうな表情でゴライアスを見つめるゲルドに気付いたセレーネは不思議そうな表情をして尋ねた。

「……あの機甲兵の中に入っている人がヴァリマールとの戦いの後に爆発に巻き込まれて死ぬ光景がさっき”見えた”の…………」

「え――――」

「何ですって!?」

辛そうな表情をしたゲルドの言葉を聞いたエリスは呆け、サラ教官は血相を変えた。

「……クク、さすがは”C”と同じクラスにいただけはあるな。最後の最後に負けちまったが……燃え尽きる寸前の最後の”焔”としちゃ上出来だぜ。」

するとその時ゴライアスからヴァルカンの満足そうな様子の声が聞こえた後ゴライアスの機体に大爆発が起こってゴライアスはのけ反った!



「!?どうしたんだ!?」

「やっぱりか―――まずいぞ、リィン君!あの巨体を支える為に、導力機関に相当な負荷がかかっていたんだ!!このままじゃ、機体ごと爆発してしまう!!」

「なっ……!?V―――ヴァルカン!早く脱出するんだ!このままじゃ……!」

ジョルジュの警告を聞いて驚いたリィンは血相を変えてゴライアスの中にいるヴァルカンに警告した。



「いいんだよ、それで……俺は最大の目的を果たした……ちっとばかり空しいが、……満足はしているからな。」

しかしヴァルカンは満足げな笑みを浮かべてリィンの警告を拒否した。

「ば、馬鹿な事を言うなっ!死んでしまったら元も子もないだろう!?」

「ハハッ……俺ぁとっくの昔に死んでたのよ。鉄血の野郎に仲間を皆殺しにされたあの日にな………ようやくこれでアイツらや、”G”の旦那に会えるってもんだ。」

「あ…………」

「……ま、できればメンフィルの横槍が入る前に”S(スカーレット)”と”C(クロウ)”にはいい落とし所を見つけてやってくれや。じゃあな―――楽しかったぜ。」

自分の”死”を受け入れたヴァルカンは静かな笑みを浮かべて爆発を起こし続けるゴライアスの操縦席に座り続けていた。



「まずい――――離れなさい、リィン!!」

「機体の爆発に巻き込まれれば貴方も無事にはすみませんよ!
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