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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第102話
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り合えるだけいいだろう。」
「領邦軍のみなさんも完全に魅入っていますし……」
「しかし、打撃力や強度だけなら侯爵の重装機甲兵が上だけど……アンも機甲兵で泰斗流が使えるよう訓練していたみたいだ。」
「ええ、もしかするとこの勝負……一瞬の見極めの差で決着がつくのかもしれません。」
「アンちゃん……―――ああっ!!」
リィン達が勝負の
行方
(
ゆくえ
)
を見守っているとアンゼリカが操縦するシュピーゲルがログナー侯爵が操縦するヘクトルの強烈な一撃を受けて吹っ飛ばされて地面に膝をついた!
「くっ……!!」
地面に膝をついて立ち上がらないシュピーゲルにヘクトルはゆっくりと近づいてきた。
「はあっ、はあっ……いい加減諦めるがいい!このヘクトルに殴り合いで敵う訳がないのだ!下手をすれば機体ごと粉々になってしまうぞ!?」
ヘクトルからは息を切らせて疲労困憊の様子のログナー侯爵の忠告の声が聞こえて来た。
「フッ、勝負は最後の勝負までわからないもの………あるギャンブル好きの友人にそう教えてもらいましたからね。父上のほうこそお歳なのだからあまり無理はなさらないことだ。」
絶体絶命のはずのシュピーゲルからは未だ余裕を残しているかに見える様子のアンゼリカのログナー侯爵に対する忠告が聞こえて来た。
「クッ……この不良娘が!いいだろう、ならば止めを刺してくれる!うおおおおおおおっ!!」
そしてヘクトルが溜めの動作で拳を構えたその時!
「ここだ!!」
シュピーゲルが瞬時に立ち上がって繰り出されるヘクトルの拳を片手で受け止めた!
「な、なにいいいっ!?」
「――――ハアアアアアッ!!」
更にシュピーゲルは零距離で強烈な拳をヘクトルの中心部に叩きつけ
「ぐわああああああっ!?」
強烈な一撃を零距離で受けたヘクトルは吹っ飛ばされて地面に叩きつけられた!
「あ、あのデッカイのを吹き飛ばしたー!?」
「アンゼリカ先輩の零頸(ゼロ・インパクト)……!!」
「ん、勝負アリだね。」
地面に倒れたヘクトルにシュピーゲルはゆっくりと近づいてきた。
「間一髪だったが……なんとか届いたか。」
「……フン、まさかあのような切り札を隠し持っていたとはな。それも前の家出の時に身につけたという技か。まったく……つくづく貴族らしからぬ放蕩娘よ。レン姫の許で大人しく帝国貴族の子女として振舞っていればよいものを……」
アンゼリカの話を聞いたたログナー侯爵は呆れた表情で呟いた。
「叔父上も言っていたがきっと貴方に似たんでしょう。『真の帝国貴族こそまずは己の足で立つ事を知るべし』幼い頃にそう教えてくれたのは他でもない父上でしょう?」
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