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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第100話
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…私達は……モグモグ……お金では動かないわよ……?」

シャロンの言葉が気になったエウクレイアさんは興味ありげな表情をし、アナスタシアは首を傾げ、ブラックエウシュリーちゃんは手に持った容れ物に入っている麺らしき食料をフォークで食べながらシャロンに指摘した。



「うふふ……エウシュリーちゃんには”結社”より”給与”の代わりに頂いた”ゼムリアストーン”を加工した新型の掃除機を……ブラックエウシュリーちゃんとアナスタシア様にもそれぞれ”ゼムリアストーン”で加工したやかんとバケツを………そしてエウクレイアさんにも”ゼムリアストーン”を加工した鉄扇を差し上げますわ。」

「なんです……って……!?」

シャロンの答えを聞いたブラックエウシュリーちゃんは目を見開き

「ホントですか〜?前にウィル様に貰った掃除用具は壊れちゃって、今は予備を使っていましたから助かります〜♪」

「………………」

「エウクレイアさんも以前私達同様『ウィル様に頂いた鉄製の扇子を壊してしまいましたから欲しい』って言ってます〜。と言う訳でシャロンさんの依頼、受けさせて頂きますね〜。それで私達はどこからお掃除をすればよろしいのですか〜?」

アナスタシアは目を輝かせ、静かな笑みを浮かべるエウクレイアさんの意志を翻訳したエウシュリーちゃんは箒を取りだしてシャロンに尋ねた。



「うふふ、こちらですわ。――――時間を取って頂き、申し訳ございません、会長。それでは参りましょう。」

「ええ。……ところでそのメイド達は使えるのでしょうね?」

シャロンに促されたイリーナ会長は突然の出来事に取り乱す事無くエウシュリーちゃん達を見回した後静かな表情でシャロンに問いかけ

「はい♪そちらの方達は私を凌ぐ使い手ですから、護衛としては文句なしですし、それぞれメイドスキルも勿論あり、見習いの方もいらっしゃいますが一部の方達は家事に関してはこの私をも凌ぎますわ♪」

「そう……ならいいわ。―――それとシャロン、後でそのメイド達とラインフォルト家との長期契約の交渉を頼むわ。家事全般や家の管理をそのメイド達に任せる事ができれば貴女に秘書としての仕事を専念させる事ができるから、そちらの方が効率がいいし護衛も務められるのならこちらとしても色々と助かるわ。長期が無理ならラインフォルトグループを完全に建て直すまでの間でもいいわ。」

シャロンの説明を聞いて納得した後指示をした。

「え”。」

イリーナ会長のシャロンへの指示を聞いたアリサは表情を引き攣らせて石化したかのように固まり

「かしこまりました。―――それでは私達は一端失礼いたします。」

シャロンは会釈をした後イリーナ会長やエウシュリーちゃん達と共にその場から去って行った。



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