sts 24 「地上本部襲撃」
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えないで動こう〕
〔そうだな〕
ヴィータの返事を機に念話は終了する。
そのあとは俺達はそれぞれの担当になっている警備区域を巡回。何も起こることはなく時間は過ぎていき、気が付けば公開意見陳述会が開始されてから4時間ほどが経過していた。青かった空も今では赤く染まりつつある。俺を含めた外部警備担当の六課メンバーは集合し、同じ場所を警備していた。
「開始から4時間ちょっと……中の方もそろそろ終わりね」
「最後まで気を抜かずにしっかりやろう!」
スバルの言葉にエリオにキャロ、フリードは元気に返事をする。その様子を俺は少し離れたところからヴィータ達と見ているわけだが、フォワード達に緩みはないようなのでこのまま行けば無事に警備は終わるだろう。
「そういえば……さっきからギンガの姿が見えないですけど、どこに行ったんですか?」
「ギンガなら北エントランスに報告に行ってるはずだ」
「まああいつなら心配いらねぇだろ。スバルだったなら話は別だけどな」
「ヴィータ副隊長、何もこっちを見ながら言うことないじゃないですか。確かにお姉ちゃんは私よりもしっかりしてますけど、私だって報告くらいできますよ!」
「うるせぇ、最後まで気を抜かずにやるんだろうが。しゃべってないで警備しやがれ」
何とも切断力の高い言葉である。普段はスバルに厳しいティアナでさえ、落ち込んだ素振りを見せるスバルの肩にそっと手を置いている。スターズは何とも厳しい隊長達を持ったものだ。まあ厳しいのはそれだけ愛情があるわけだが。
「んだよ、その目は?」
「別に。お前の副隊長らしさを感じてただけだ」
「どういう意味だそれ。もしかして……あたしの見た目的に普段は副隊長らしくねぇって言いてぇのか?」
「誰もそんなことは言ってないだろ。今目の前に居るのが10年くらい前のお前だったら話は違ってくるけどな」
「うっせぇ、いつまでも子ども扱いするんじゃねぇよ」
お前よりあたしの方が生きてる時間は長いっつうの、とでも言いたげな視線を向けられるが、フォワード達がいないときは割りかし子供っぽい言動をしている気がするので説得力に欠けてしまう。
そもそも、はやてと長い付き合うのある俺からすれば、ヴィータははやてと同じように妹のような存在だ。それは今も昔も変わらない。子ども扱いするつもりはないが、可愛がりたい気持ちがあるのは仕方がないことだろう。
茜色に染まった空を見上げながら一瞬ばかりの精神的休憩を取った時、まるでそこを狙い澄ましたかのようにこの場に流れる空気は急激に変化する。
距離はあるが確実に爆発が起きていると断定できる音が響いてきたのだ。
それに続いて、警備に着いていた局員達の悲鳴に等しい声が聞こえてくる。どうやら
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