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インタビュー・ウィズ・キラー 慈愛なる殺人鬼の告白
第2話 中盤戦-6

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留置場


「おい、君」

「はい……」

「面会だ」

「?」


最初は富江が口封じに鉄砲玉、送り込んで来たんだろうなーって思ったから

ケツに隠してたハーピーナイフをさりげなく取り出して右腕の袖口に隠して身構えていたら


「アローハー。初めまして〜LSD社長のジャンヌ・ダルクでぇ〜す」

「秘書の碇シンジだよ。さぁ、座って座って」


「どうも」


これが私とLSDの『腐れ縁』の始まり。


「さてと……冗談は置いといて」

「いきなりだけど本題に入るわ」

「……」


聞きたいことは薄々、分かってた。

私がやった暗殺やらなんやらを証言しろって

脅してくるんだと思ったら


「あなたの恋人の死に富江が関わってる」

「……えっ」

「彼女が死ぬ1日前の写真」


見せられたのは富江があの腐れ溝鼠のヤンキーどもに何かを渡す写真だった。


「合成じゃないわよ」

「よく写真みるから知ってる」

「ちなみに……渡してるモノは”パラダイス・ダスト”だ」

「!」


パラダイス・ダスト……エンジェルダストの改良版。

富江が乗っ取った麻薬組織ユニオンテオーペが

メインに売り捌く麻薬。

キメれば人を死すら恐れない命令を遂行するだけの『マリオネット』に変貌させる。

また痛みなども遮断するから、人体のリミッターを超えた怪力や運動力、耐久力を持った『殺人機械』に改造することも可能。


それの改良版を……虫けらどもに?

そこでやっと気づいた。

アヤを殺すように仕向けたのは

富江だ。


「……」

「あなたはまだ……アマチュアよ。でも、私たちと一緒に来るならプロになれる」

「プロ?」

「そう、プロに」


私は話に乗ろうかと考えていたら


「まぁ、急がなくてもいいから。後始末はウチでしたから釈放されるしゆっくり考えて」

「それもそうね。連絡先渡しとくからいつでも」



こうして私は釈放されたけど


アヤを失った喪失感から別の世界へ行ったわ。

そこで……更なる出逢いをすることになる。
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