暁 〜小説投稿サイト〜
インタビュー・ウィズ・キラー 慈愛なる殺人鬼の告白
第2話 中盤戦-4
[8]
前話
[2]
次話
公園 ベンチ
「お姉さん、名前は?」
「澤北……アヤ」
「ふぅーん、イイ名前だね。僕は天野太一ていうだよ」
テキトーにコンビニで買った菓子パンをアヤに渡してお互いに自己紹介した。
それからなんだけど
なぜ、自然と話すようになってそんな生活が6ヶ月ぐらい続いたある日
「どうしたの……そのお腹」
「色々あって……」
なんとなく……というか
会った時から判ってた
売春
(
ウリ
)
が原因だってことを。
でも、詳しい事情はこの時に初めて聞いた。
薄汚い6人のヤンキーくずれに輪◯(マワ)され撮影されたことと
それをネタに売春を強要されてことを。
そこで私は彼女にある提案をした。
「逃げよう」
「えっ?」
「全てを捨てて……どこか遠い場所に」
「遠い場所ってどこだよ」
「どこでもイイじゃんか。とりあえず、海外に逃げようよ」
「僕も会社を辞めるから」
「いいの……ホントに」
「3人で…一緒に居られるならそれでいいよ」
この時、初めて
「ありがとう」
心の奥底から出た『ありがとう』と
美しい笑みを見た。
でも……アヤは2日後にお腹の赤ちゃんもろとも
舌を噛み切って死んだ。
[8]
前話
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ