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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第98話
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フ号”が停まっていてね。その中にイリーナ会長は軟禁されている。」

「!!」

「や、やっぱり……」

「またゲルドの”予言”が当たったわね……」

「………………」

アンゼリカの答えを聞いたリィンは目を見開き、アリサとサラ教官は静かな表情で黙り込んでいるゲルドに視線を向け

「その……どうして”アイゼングラーフ号”がザクセン鉄鉱山に停車しているのですか?」

セレーネは戸惑いの表情でアンゼリカに尋ねた。



「貴族連合に接収されたあと叔父のハイデルが引き取ってそのようにしたらしい。まあ、列車内部はかなり豪華で待遇は悪くはないらしいが……問題は、鉱山と列車の警備を猟兵団が担当している事でね。」

「猟兵ですか……」

「―――なるほど。そう言った地形での戦闘はどちらかというと猟兵達の方が得意でしょうから、適材適所ですわね。」

アンゼリカの話を聞いたリィンとシグルーンは真剣な表情で呟き

「”北の猟兵”は……たしかクロイツェン方面に雇われているんだったわね。」

サラ教官は考え込みながら呟いた。



「……ハイデル取締役は元々母には頭が上がらないみたいです。RF社を牛耳るためにはできるだけ遠ざけておきたいけど現時点では無下にもできない……そんな思惑が見え隠れしますね。」

「だが、逆にイリーナ会長さえ解放できれば……!」

「うん、RF本社ビルを奪還するのは難しくないかもしれないね。イリーナ会長が人質として利用されることもなくなるし……アンちゃんが黒竜関を攻略する上で背後の心配も少なくなるはずだよ。」

「よし、それでいこう。―――作戦を整理するよ。」

リィンとトワの意見に頷いたアンゼリカは自分達が予めて決めて置いた作戦を整理して再び口にした。



「まずはザクセン鉄鉱山にてイリーナ会長を解放。その後、RF本社ビルを奪還し我が叔父ハイデル・ログナーを拘束。そして、黒竜関に待つ父と私が決着をつける―――!」

「………作戦はなるべく間髪いれずに達成していく必要がありそうですね。ログナー候に建て直す隙を与えない為にも。」

「ああ、まずは入念に準備を整えるとしよう。バックアップはよろしく頼んだよ、トワ、ジョルジュ。」

「うんっ、任せておいて!いざという時の為にカレイジャスで駆けつけられるようギリギリの地点で待機してるから!」

「アン、リィン君達もくれぐれも気を付けてくれ!」

「フフ、了解だ。」

「準備が整い次第、ザクセン鉄鉱山に向かいましょう!」

「ああ………!」

その後準備を整えたリィン達はザクセン鉄鉱山に向かっているとザクセン山道の鉄鉱山とアイゼンガルド連峰方面へと分かれている道で驚くべき光景を見つけた。




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