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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第96話
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ウラは戸惑いの表情でシグルーンを見つめて尋ねた。



「恐らくそれを知るのは現エレボニア皇帝であるユーゲント三世のみでしょうね。」

「じゃ、じゃあどうしてルーファスさんはその事を知っていたんですか?」

「――――貴族連合の”主宰”であるカイエン公爵。彼は”獅子戦役”でかつての”緋の騎神”の操縦者にしてドライケルス帝に敗れたオルトロス・ライゼ・アルノールの末裔だった為、バルヘイム宮の地下に”緋の騎神”が封印されてある事をカイエン公爵家に先祖代々伝えられていたとの事ですわ。」

「何ですって!?」

「カイエン公爵家があの”偽帝”オルトロス皇帝の末裔だと……!?」

「し、信じられない……!」

リィンの質問に答えたシグルーンの話を聞いたサラ教官は厳しい表情になり、ラウラとアリサは信じられない表情をし

「しかもかつての”獅子戦役”でも”騎神”が使われていたなんて……」

「……………………」

リィンは不安そうな表情をし、ゲルドは静かな表情で黙り込んでいた。



「その……シグルーン様。もしかしてメンフィル軍がバルヘイム宮を爆撃したのは貴族連合にとって切り札となる存在であるその”緋の騎神”を使えなくする為でしょうか?」

その時ある事に気付いたセレーネは複雑そうな表情で尋ねた。

「いいえ。元々バルヘイム宮の爆撃は帝都を襲撃する際に貴族連―――いえ、エレボニア帝国に対する”報復”として決まっていた事ですわ。バルヘイム宮が瓦礫の山と化した事で貴族連合は自分達の”切り札”が瓦礫の山で封印された事により、瓦礫の山を取り除いて地下まで埋まっている瓦礫も取り除かない限り”切り札”である”緋の騎神”は使用できないでしょうね。バルヘイム宮を爆撃した事で貴族連合の”切り札”が長期間使用できなくなってしまった事は正規軍や貴方達にとっても朗報なのでは?結社の技術を使ったとしても、瓦礫の山を片付けて地下深くに眠る”緋の騎神”の場所まで瓦礫を取り除くには相当な日数がかかる事は目に見えていますわ。」

「それは…………あれ?でも、その”騎神”の”起動者”はいるんですか?」

シグルーンの問いかけにリィンは複雑そうな表情をしたがすぐにある事に気付いて不思議そうな表情で尋ねた。



「”緋の騎神”は他の”騎神”と異なり、”アルノール家”の血を引く者でなければ動かせないとの事です。」

「”アルノール家”と言う事は……!」

「陛下達か……!」

シグルーンの話を聞いたアリサとラウラは血相を変え

「ええ。ただ話によるとオルトロスの末裔とは言え、既に血が薄くなっているカイエン公では起動できなかったらしく。予定ではセドリック皇子を利用するとの事ですわ。」

「何だって!?」

「セドリ
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