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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第95話
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いますからね……」
「とにかく一旦、ルーレ市に向かってみよう。ここから歩いていけば、街に通じる道に出られるはずだ。」
「ええ……!」
その後街道に出たリィン達は街の出入り口まで到着したが、そこには領邦軍の兵士達が見張りに立っていた。
「む……」
「ん、何だお前達は?」
ルーレに近づいてきたリィン達を領邦軍の兵士達は眉を顰めて呼び止めた。
「その、俺達は旅の者です。ちょうど、ユミルの山麓方面から歩いてきたところなんですが……」
「歩いてきただと……?この内戦下に、危機感が足りないというかなんというか………ん?そちらの娘は……」
リィンの説明を聞いて呆れた兵士はアリサに視線を向けた。
「な、なんでしょう?」
「いや………お前の顔をどこかで見たような気がしてな。よく見れば、他の者達も……?」
(チッ……露骨に怪しまれてるわね。)
(ルーレに来る方法が”徒歩”という普通なら信じられない手段ですからね……)
(歩いて街に来ただけでどうしてそんなに怪しむのかしら……?)
自分達を警戒する兵士の様子にサラ教官とシグルーンは厳しい表情をし、ゲルドは不思議そうな表情をして首を傾げていた。
(どうする……?)
そしてラウラがリィンに判断を促したその時もう一人の兵士が予想外な事にリィン達に対する助け舟を出した。
「まあ―――おそらく気のせいだろう。このくらいの年頃の若者はみな同じ顔に見えるものだ。昨晩行ったバーの店員と見間違えてるんじゃないか?」
「なっ……なんだと?」
「そもそも、我々が第一に注意すべきはあくまで正規軍とメンフィル軍だろう。さすがにこんな若者たちは関係あるまい。」
「……まあ、それもそうだな。いいだろう、通るが良い。ただし、くれぐれも街の中で騒ぎを起こさぬように。」
「は、はい。」
「……失礼します。」
こうしてリィン達はルーレへの潜入を無事果たした。
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