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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第95話
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うな表情で首を傾げた。



「はは……そう言う所も相変わらずで本当に安心したよ。ケルディックにいるプリネやレン姫に尋ねてもその頃には君は行方不明になっていたからね。」

「フフ、すまなかった。家の事もあって少々、立て込んでいたものでね。」

「それは……当然そうでしょうね。」

「四大名門の一角……”ログナー侯爵家”だっけ。」

「アルバレアと同じく”貴族連合”の重要な一角……そちらはどのような状況ですか?」

「フフ、聞いたよユーシス君。出奔したそうじゃないか。私の方も親父殿―――ログナー侯と”少々”あってね。恥ずかしながら、近いうちに猛烈な親子喧嘩に発展しそうな勢いなのさ。」

ユーシスに視線を向けたアンゼリカはリィン達を見回して苦笑しながら答えた。



「お、親子喧嘩って……」

「……大丈夫なのですか?」

「まあ、協力者がいるから心配してくれなくてもいい。それより、アリサ君に伝えておきたいことがあるんだ。―――君の母上の居場所なんだが。」

アンゼリカの話を聞いたその場にいる全員は血相を変えた。



「イリーナ会長の……!」

「ほ、本当ですか……!?母様は……母は無事なんですか!?」

「ああ、少々面倒な場所に軟禁されてしまっていてね。なんとか助け出せないか策を講じているところさ。まあ、それも私に任せて―――」

アンゼリカが説明をしていると突如モニターから銃声が聞こえて来た。



「この音って……」

「……銃声だね。」

「……やれやれ、親父殿め。もう嗅ぎ付けたのか。」

「ア、アンゼリカさん……!?」

「あの……一体どういう親子喧嘩をしているのですか………?」

目を細めてどこかに視線を向けているアンゼリカの様子をアリサとセレーネは心配そうな表情で見つめた。



「すまない、また連絡する!声が聞けてよかった……こちらは気にしないでくれ!

「アン―――!」

「ア、アンちゃん、待っ―――!」

そしてアンゼリカはジョルジュとトワの制止の声を無視して一方的に通信を切った。



「……今のって。」

「……先輩、危ないことに巻き込まれているのでは……?」

「味方もいるようだが……厳しい状況にあるみたいだな。」

「アンゼリカさん……」

アンゼリカの状況を推測したセリーヌとエマは不安そうな表情をし、リィンは真剣な表情をし、アルフィン皇女は心配そうな表情をした。



「そ、それに母様も軟禁されているなんて……もしかしてゲルドが言っていた”アイゼングラーフ号”の中かしら?」

「………………」

アリサに視線を向けられたゲルドは静かな表情で黙り込んだ。

「どちらにして
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