パーツ・ウォウBクラス:ディスク・2時間目 改訂版
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視点:樹】
友人を狙ったカルマの牙を上手く利用され、俺は同士討ちを狙われた。もし俺が普通の暴風族だったら、確実に殺られていただろう。
だが、残念なことに俺は普通の暴風族ではないし、ましてや普通の王でもない。空へと繋がる9本の道、9人の王の上に立つ空の王。この程度のことに対処できない訳が無かった。
正直、牙への対処法なんていくらでもある。同じ様に牙をぶつけて相殺したり、真空の壁を作って防いだり、風の障壁を蹴り上げて床と天井で反射させ、気圧を極限まで増幅させた障壁で弾き返したりな。
で、今回俺が使ったのは3番目の対処法だ。弾き返す所を上手く狙えば、一気に複数名殺れるからな。ってか、一気に4人殺る気で弾き返したし。
ちなみに狙ったのは速水と友人、寺坂。あと、岡野だ。岡野に関しては弾いた際に割と射線上の近くにいた為、片岡にアイコンタクトを送って誘導して貰った。
で、俺を含めた初代王組全員が一気に4人殺れると思った瞬間、有希子がマークしていた渚の様子が変わった。
「殺らせるかぁあぁあぁぁあぁ!!」
渚がそう叫んだ瞬間、渚の背後に炎の八岐大蛇と思しき影技が現れたんだ。ぶっちゃけ、候補者6人の中で渚が一番最初に影技を出せる様になるとは思ってなかったから、結構驚いた。
しかも、炎の疑似玉璽で発生させた火柱を目晦ましにして有希子のマークから逃れるだけでなく、俺の十八番でもあるAFTER BURNERを使って速水達の前に移動するとか誰が予想できる?
まぁ、予想通りに進む戦より、予想外のことが起こる戦の方が面白くはあるんだけどな。そして、そこからの渚の行動は何ていうか、ちょっと俺っぽかった。
「時よ!!」
渚はそう言うや否や、時の連打で牙の勢いが無くなるまで押し返し続けてたからな。正直、正義との共闘で行った水晶振動周波現象の一件も含めて、渚のキャラじゃないと思ったね。
何か、後先考えず全力出してる感じがする。事実、今の渚は足が若干震えてるし、呼吸も400m全力疾走した直後みたいになってる。もしかして、一刀修羅ならぬ一殺修羅でも使ってんの?無冠の暗殺王でも目指してんの?
しかも、急にキャラじゃないことするから無駄に目立ってるし!観戦してる奴らだけでなく、仲間の視線も釘付けだよ!!
……まぁ、いいか。渚に意識が向いて、速水達の動きが止まれば、その分戦を優位に進められるし。ってか、現在進行形で優位に進んでるし。
実は数秒前に俺は有希子にアイコンタクトを送
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