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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜露店風呂の異変〜前篇
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いたラウラは困った表情をし

「それ、胸の小さいわたし達に喧嘩売ってるよ?」

「フィ、フィーちゃん。」

ジト目でラウラを見つめるフィーをエマは諌めていた。



「ふぅ……ほんと騒がしいわね。」

そしてセリーヌが溜息を吐いたその時物音が聞こえて来た。

「だ、誰……?」

「あそこ―――」

アリサ達が視線を向けるとそこには誰もいないにも関わらず、真新しい足跡が現れ始めた。



「誰もいないのに……」

「なんとも面妖な……!」

「はわわっ、オ、オバ……!」

「いいえ、よく見なさい―――」

サラ教官の言う通りその場をジッと見つめると真っ白な羽毛で包まれた羊型の魔獣がいた!



「羊型の魔獣―――」

「まさか、あれが幽霊の正体?」

「なるほど……羽毛が保護色の代わりをしていた為、今まで誰も気付かなかったのですね。」

フィーは真剣な表情で呟き、アリサは目を丸くし、シグルーンは警戒の表情で魔獣を見つめながら考え込んでいた。するとその時別の魔獣が露店風呂に飛び込んできた!



「きゃあッ――――!」

「もう一体いたみたい。」

「みんな、大丈夫か――――!」

アリサが悲鳴を上げたその時服を身に纏っているリィンが駆け付けて来た。



「やはり魔獣が……ここは俺達に任せて―――」

リィンはアリサ達に指示をしようとし

(アハハハハハハハハ!さすがご主人様!どうせ今夜もやると思っていたわ!)

(ふふふ、本当に混浴と縁がある方ですね。)

(リ、リィン様……アリサさん達の身が心配なのはわかりますがもう少し状況を考えてから飛び込んでくださいよ……)

(まあ、リィンはアリサ達が心配だから駆け付けただけなんだろうけど……)

(……不埒すぎます。)

その様子を見ていたベルフェゴールは腹を抱えて笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべ、メサイアは疲れた表情をし、アイドスは苦笑し、アルティナはジト目になった。



「リィン、流石にそれは……」

「ああ、少し焦りすぎだろう。」

「え…………」

そして男湯から聞こえて来たエリオットとマキアスの声にリィンが呆けたその時女子一同はリィンを見つめていた。



「リィン、そこに直れ!」

「覚悟してもらう。」

「に・い・さ・ま〜〜〜〜〜??」

ラウラとフィーはリィンを睨み、エリスが膨大な威圧を纏って微笑んだその時魔獣はどこかへと去って行った。

「それより魔獣が――――」

「しかも二匹か。お仕置きは後―――今は魔獣を追いかけるわよ!」

その後急いで着替えてリィン達と合流したアリサ達は魔獣達の後を追った。



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