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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜露店風呂の異変〜前篇
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しさせていただきますね。昨日は確か……夜の11時くらいでした。仕事を終えて、露店風呂に入らせていただいていたのですが……ふと、誰かの視線を感じて……その方向を向いたんです。ですがやはり、誰もいらっしゃらず……にも関わらず雪の上には真新しい足跡が残っていたんです。それで私、気になってしばらく眺めていたんですけど……そしたら何もない所に……足跡だけサクサク、次々に浮かびあがってきて……」
「それで怖くなって裸のまま飛び出して―――私に見つかっちゃう、っていうのね。」
「ちょ、ちょっとメイプル。そこは内緒にしておいてって約束したじゃないですか。」
「え、えっと……」
「それはまた……大変でしたね。」
「メ、メイプルさん……」
従業員達の話を聞いて仲間達と共に冷や汗をかいたエリオットは困った表情をし、アリサは苦笑し、エリスは表情を引き攣らせた。
「コホン、話が微妙にしまらないのは置いといて……何もないところに足跡だけが浮かび上がる、か。」
「ふむ、まさかとは思うが……」
「そう言えば、この辺りは元々霊的な気配が強い土地柄だったわね。」
「となれば、あながち……」
「実際幽霊になってユミルに現れたアルティナさんという例がありますものね……」
「ワー、ワー!」
ラウラ達の話を否定するかのようにミリアムは必死の表情で声を上げた。
「ミリアムが面白い。」
「フフ、何とも賑やかなことだ。」
「うるさいの間違いだろう。」
ミリアムの様子をフィーやガイウスは微笑ましそうに見守り、ユーシスは呆れた表情をし
「……どうしてそんなに幽霊を怖がるの?」
「フフ、こちらはこちらで心強いですね。」
不思議そうな表情をして首を傾げているゲルドをシグルーンは微笑ましそうに見つめていた。
「ふぅ、これじゃせっかくの怪談話も台無しだわ。まあ、いずれにしてもやるべことは一つって感じね?」
「ええ、とにかく今夜は交代で露店風呂を見張りましょう。」
その後夕食を取ったリィン達は男子と女子に別れて露店風呂に入って見張る事にした。
〜露店風呂〜
「ふぅ、やっぱり露店風呂は落ち着くな。」
「ああ、本当に最高の気分だ。」
「でも、調査といいつつこんな贅沢していいのかな?」
「フフ、まあたまにはいいのではないか?」
「ああ、むしろこのくらいは当然だろう。それにしても……特に何も起こる気配はないが。」
リィン達と共に露店風呂に入っているユーシスは周囲を見回した。
「うーん、夜な夜なって話だから待っていれば出るんだろうけど……」
「はは、もしかすると男には興味のない幽霊だったりしてな
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