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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜偽りの楽土の崩壊〜
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。」

「だがそれをやってしまえば、お前達もディーターやディーターに従う屑共と同じになるどころか”暴徒”とされ、お前達がディーター達の手によって傷つけられるぞ!俺達がお前達に代わってディーターを含めた屑共にお前達の分も含めて怒りをぶつけてやるっ!だからその時まで待てっ!!」

「確かにそれもそうね……」

「ああ………」

「私達のことまでちゃんと考えているなんて、さすがよね!」

「ああ!ディーターとは大違いだ!」

「フン!命拾いしたな!」

そしてヴァイスとギュランドロスの話を聞いた市民達はそれぞれ顔を見合わせた後、一方的に大勢の市民達によって攻撃され、顔や身体中を青痣だらけにし、軍服のところどころが破れて無惨な姿となって気絶している兵士達から離れて行った。



「フウ………しかしそれにしてもこんな状況になる事まで読んだ上一瞬で暴動を止めるなんて、本当にとんでもないわね……」

その様子を見たミシェルは安堵の溜息を吐いた後疲れた表情で呟き

「………市民達が”六銃士”に浸透している証だな……まさかここまで”六銃士”達を慕っていたとは………」

「しかしそれにしても……『クロスベル帝国』……そしてメンフィル帝国と同盟を組んだ上にメンフィルと共に二大国に同時侵攻か………一体ゼムリア大陸はどうなってしまうんだ………?」

ヴェンツェルは重々しい様子を纏って呟き、スコットは厳しい表情で考え込んだ。



「クロスベルの民達よ!今は機を窺う時!現在はクロスベル市を封じる結界の破壊を模索している所だ!」

「結界が破壊されれば俺達がディーターの魔の手からお前達を解放する!その時が来るまで今は耐えろっ!」

「おおっ!!」

そしてヴァイスとギュランドロスの言葉に市民達はそれぞれ力強く答えた。



〜ジオフロント〜



「………………………」

一方ヴァイスとギュランドロス、リウイの宣言等を全て端末越しで見ていたダドリーは目を見開いて絶句し

「……どうやら局長達は俺達の予想以上のとんでもない野望を考えていたようだな………」

「一部の警備隊や警官達を慕わせ、市民達にも慕われるように動いていたのも………そして”通商会議”の件もメンフィルと協力して二大国の思惑を破ると共に”鉄血宰相”達を嵌めたのも全てはこの為の布石だったのですね………!」

セルゲイは目を細めて呟き、刑事の一人は厳しい表情で呟いた。



「いやー、野心がある人達だとは思っていたけどまさかこんな大それたことを考える人達だとはね〜。」

「か、課長!?呑気に言っている場合じゃないですよ!?」

「クロスベルは一体どうなってしまうんだ〜!?」

「し、しかし………こうなると予想
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