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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第17話
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て下さい。事は両世界を巻き込んだ非常に深刻な事態です。私の力も皆さんのお力になれると思いますので………」

「それじゃあ、殿下、プリネ姫。改めてよろしく頼みますわ。」

「はい。」

「ふふ、こちらこそみなさんの足を引っ張らないよう頑張りますね。それで………当面の目的地は『封印区画』の最奥にあったという転位の魔法陣でしょうか?」

ケビンの言葉にプリネは頷き、クローゼは苦笑しながら頷いた後、真剣な表情で尋ねた。



「ええ、あそこに入れば次の場所に行けるはずですわ。正確に言うと………次の”星層”にと言うべきか。」

「”星層”………察するに、この”影の国”を構成している概念のようですね。」

「女神のいます”空”。人の暮らしている”地上”。そして罪人が裁かれる”煉獄”。さらに、これら3つの間に折り重なるようにして存在するという無数の”界”。―――七耀教会における世界の概念に近いかもしれません。」

ケビンの言葉にヨシュアは頷き、リースは補足した。

「そっちの世界ではそんな風に考えられているんだ………」

「やっぱり………私達の………世界とは………違う………」

(ま、あたし達の世界は2つの世界だったのが一つの世界になったんだから、そりゃ違うわよ………)

リースの説明を聞いたリタとナベリウスは興味ありげな表情で会話をし、その様子をマリーニャは苦笑して見つめていた。

「ふむ、と言うことは………下れば下るほど女神の加護が届かなくなるというわけか。」

「フフ………なら私とナベリウスは下に行けばいくほど、強くなるという訳ですね。私達は”冥界”―――そちらで言うところの”煉獄”の住人なんですから。」

「私とリタ………パワーアップ………?」

「キャハッ♪だったらエヴリーヌは元々”神”なんかに頼っていないから、無意味だね♪」

「勿論余にとってもそんな事は無意味なり!余にはリウイとシルフィア様という加護があるのだからな!」

ミュラーの推測を聞いたリタは微笑み、ナベリウスは首を傾げ、エヴリーヌとリフィアは口元に笑みを浮かべ

「全くもう………そんな事を言えるのはあんた達ぐらいよ………」

「あ、あはは………(というかマリーニャさんは”神殺し”の加護を受けているのですから、そういう意味ではリタさん達と同じような気がするんですけどね………)」

リタ達の会話を聞いていたマリーニャは呆れて溜息を吐き、プリネは苦笑していた。

「ちょ、ちょっと………不吉なこと言わないでよ!ただでさえ心臓に悪いような化物がウヨウヨしてんのに………」

一方ジョゼットは不安げな表情で言ったが

「フッ………なにを小娘のようなことを。………ああ。紛うかたなき小娘だったか。」

「な、な
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