第15話
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不気味に笑っている影の王にヨシュアは静かに答えた後、睨んだ。
「フフ、解っているさ。だが、愛する心もまた強すぎれば真実を遠ざける。違うかな?ヨシュア・ブライト。」
「………っ………」
しかし影の王の次の言葉を聞いたヨシュアはかつてエステルと決別した事を指摘され、唇を噛んで黙った。
「そうか………陛下と殿下は今も無事で………女神よ………あなたの慈悲に感謝します。」
一方説明を聞いていたユリアは安堵の表情で祈りを捧げた。
「おやおや………何を安心している?そなたの案ずる者達が無事だと誰が言ったのかな?」
「え………」
しかし影の王の言葉を聞いたユリアは呆けた。そして影の王は自分の片手に封印石を現した!
「なっ………!ま、まさかその石の中には………!?」
封印石の中にいる人物に察しがついたユリアは影の王を睨んだ。
「フフ………お前にとっても他人事ではないぞ、ツーヤ・ルクセンベール。」
「え………」
さらに名指しをされたツーヤが呆けたその時、影の王はもう片方の手にも封印石を現した!
「!?ユリアさんに続いてあたしを名指ししたって事はまさか…………!」
「姉さんの封印石…………!………っ…………!!」
「お前っ…………!」
「その封印石を渡せ。さもなくば貴様に即刻、余が裁きを下す!」
封印石の中に入っている人物に察したついたツーヤは驚き、ヨシュアとエヴリーヌはすざましい殺気を影の王に向け、リフィアは怒りの表情で覇気とすざましい魔力を纏って睨んだ。
「フフ………この”第二星層”における最後の宝物といったところか。そして無論………宝物には試練が付き物だ。」
しかし影の王はヨシュア達の殺気を気にせず、ケビン達の傍に巨大な悪魔を召喚した!
「「!!!」」
「これが………聖典にある悪魔!」
「………フーン、少しはできそうだね。」
召喚された悪魔に気付いたユリアとツーヤは目を見開き、ヨシュアは警戒し、エヴリーヌは殺気を籠らせて睨んだ。
「聖典に記された七十七の悪魔の一匹………煉獄を守る門番の一柱にして数多の魔を従える軍団長………”暴虐”のロストフルム………!」
「………ほう………感じられる力からして”魔神”に近い事や役目といい、ナベリウスに似ているな………」
そしてリースの説明を聞いたリフィアは真剣な表情で敵を睨んだ。
「クッ………何考えてんねん!こんなモン実体化させたら貴様もタダではすまへんぞ!?」
一方ケビンは舌打ちをした後、影の王に怒鳴った。
「フフ、それを何とかするのがそなたらに与えられた役回りだ。さあ、せいぜい楽しむがいい!」
しかし影の王はケビンの怒鳴りを流して
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