第15話
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頬を膨らませ、リフィアは頷いてヨシュアを見て尋ねた。
「いやいや!ホンマにすぐにわかるから、ちょっとだけ辛抱して!」
「ケビンさんの言う通り、今度はすぐにわかるから、勘弁して下さい………」
リフィアの言葉を聞いたケビンは慌て、ヨシュアは疲れた表情で答えた。
「ケビンの女装………ちょっと見てみたいかも。」
「リ、リース!?」
そしてリースが呟いた言葉を聞いたケビンは慌ててリースを見た。
「冗談。ちょっと言ってみただけ。」
「………心臓に悪いから、そういう性質の悪い冗談はやめてくれ………(リフィア殿下の場合、ホンマに実行するから怖いねんから………)」
口元に笑みを浮かべて呟いたリースの言葉を聞いたケビンは疲れた表情で溜息を吐いた。そしてケビン達がエレベーターに乗り、降りるとありえない場所に到着した。
〜封印区画・最下層〜
「………馬鹿な………こんなに早く最下層に到着できるなんて………」
「空間がねじ曲がっている………?」
1層から乗ったはずのエレベーターがいきなり最下層に到着した事にユリアは信じられない表情で呟き、リースは推測した。
「いや、それだけやと遺跡の構造そのものが変わった理由にはならへん。とにかく………一番奥まで進んでみよう。何かが待っているはずや。」
「………わかった。」
「万全の態勢を整えた方がよさそうですね。」
そしてケビン達は奥の大部屋に入った。
〜封印区画・最奥〜
「………ケビン………」
「ああ………またあの匂いやな………」
「柩のような悪魔が出現した時の匂いか………」
部屋に入り、周囲を見回して何かに気付いたリースの言葉にケビンは真剣な表情で頷き、その様子を見たユリアは察しがついた。
(………どこだ………?)
そしてヨシュアが敵の気配を探ったその時!
「フフ………この匂いに気付くか。さすがは教会の狗………ずいぶんと鼻が利くことだ。」
突如不気味な声が部屋中に響き渡った!
「………誰や!?」
声に気付いたケビンが叫ぶとかつてゴスペルを装着する装置があった場所が空間になっており、そこから不気味な仮面をかぶったローブ姿の謎の人物が現れた!
「!!!」
仮面の人物に気付いたケビンは驚いた。そしてケビン達はそれぞれ武器を構えて警戒した様子で一定の距離をとって近づいた。
「何者………!?」
「………ようやくのお出ましか。あんたが黒騎士の言ってた”王”ってヤツやな?」
仮面の人物をリースは睨み、ケビンは静かな表情で尋ねた。
「フフ、そうだな。この”影の国”を統べているという意味ではまさにその通りであろうな。
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