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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】
原作編
ぶつかる思い
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お願い」

それから私たちは歩きながら幼少の頃の思い出を話していました。私もみほも小さいころから戦車に乗っていたためか話に出てくるのは基本的に洗車の話でしたけど、私はそれでも懐かしく感じました。たまにはこういう時間もいいもんなんだと思うことができました。
そして歩いているうちに学生寮に到着しました。

「梨華の部屋此処だったんだ。私の部屋から近いね」

そう、私の部屋はみほの部屋からたったの二部屋開けただけだったのです。なんか運命を感じる配置だよね。ほかの階になってもおかしくなかったのにね。

「そうね。知らなかったわ」

もちろん私は知っていたけど、ここで知っていたなんて言えないのであえてうそをついておきますね。悪い意味でうそをついているわけではないので許してくださいね。

「じゃあ、あとでいくから。よろしくね」

部屋が近いということからいったん部屋に戻り身支度なりしてくるということなので私もいろいろ準備をしないとね。なんか一年前のこの時期とは全然違うな〜。一年前は戦いあっていたのに。今日は同じ部屋に寝泊まりしようとしているなんてね。私の母やしほ様がみられたらびっくりなされるかな?

そして小一時間くらいたった頃。私もちょうどお風呂をあがったころに、私の部屋のインターホンがなりました。そろそろ来る頃だと思っていたので、ちょうどよかったといえばちょうどいいのですけどね。

「はーい」

「梨華、入るよ」

私の予想通りみほだったよ。まぁ、ほかの人がこの時間に来れるとそれはそれで怖いけどね・・・でもやりそうな面子もいるから何とも言えないかもしれない。

「どうぞ」

鍵はかかっていなかった。まぁ普段はかけているよ。でも今日はみほが来ると聞いていたから開けてあっただけなんだよ。言い訳のように聞こえるかもしれないけど本当だよ。

そして入ってきたみほは私服だった。そりゃ〜、そうだよね。時間的にも学校の制服というのはおかしいだろうし。私に至っては部屋着と化したジャケットを着ていたよ。着慣れていることもあってか、この格好がとても楽なんだよね。

「こうして会うのは何年ぶりかな」

「小学校以来だよ。あの頃は両家の間柄も良かったから」

そう私たちが小学生だったころはよく練習試合や強化合宿とかやっていたんだけど。中学戦車道大会や高校戦車道大会などでは自分たちの流派を一に考え合同で練習する機会は減ってしまったのです。

「そうだね。梨華はなんで転校してきたの?」

「私もみほと同じだよ。戦車道に向き合えなくなっちゃって。」

どちらも似た者同士だから話が進んだ。私は黒森峰戦で、みほはプラウダ戦で自分の戦車道を見失ってしまっていた。戦いの中で自分の戦いを見失うのは変なことと思うかもしれないが
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