第13話
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いい。余も陰ながら応援しているぞ。」
「はい!」
リフィアの言葉にティータは嬉しそうな表情で頷いた。
「空賊の娘の方はアリシア女王陛下のお蔭で、真っ当な仕事につけていると聞いたぞ。どうだ?仕事に軌道は乗っているのか?」
「まあね。ってか、メンフィル大使の孫娘のあんたならボク達の仕事が繁盛している事を知っているんじゃないの?メンフィル大使が仕事を回してくれているお蔭で、こっちも信頼性が出て来て、次々と仕事が入っているんだ。」
「なぬ、リウイが?それは初耳だぞ?」
「リフィアさんは最近本国で政務の関係で忙しかったから、耳に入らなかったと思います。」
「フム、そういえばそうだな。」
ジョゼットの話を聞いて首を傾げたが、ツーヤの説明を聞いて納得した。
「リフィア殿下………お久しぶりです。」
そして次にユリアがリフィアに会釈をした。
「うむ。お主の名は本国でも有名になり始めたぞ。我が同盟国の次期女王が最も信頼する騎士にして我等メンフィル始まりの王、リウイの戦友……と。」
「……自分のような未熟者がそのように評価されるとは恐悦至極でございます。」
「謙遜するな。お前の忠誠心、腕は余も感心しておる。クローディア姫もお前のようなすばらしき騎士に慕われていて、幸せ者だな。」
「………ありがとうございます。」
口元に笑みを浮かべたリフィアの言葉を聞いたユリアは敬礼をして微笑んだ。ユリアと会話を終えたリフィアはミュラーに視線を向けた。
「お前とも久しいな、オリヴァルト皇子の懐刀よ。あの者の噂は報告という形だが余の耳にも届いているぞ。貴族の者達から随分、評価されているようだな?」
「ハッ、これも以前の婚礼の式にて殿下の父君――シルヴァン皇帝陛下直々に招待して頂いたお蔭であります。」
リフィアに話しかけられたミュラーは会釈をして答えた。
「何、気にするな。父は皇子の望みを聞いただけの事。」
「?失礼ながら、話が見えないのですが………」
リフィアの話を聞いたミュラーは不思議そうな表情で尋ねた。そしてリフィアはロレントのルシオラによる昏睡事件の被害にあったプリネとイリーナを目覚めさせるきっかけを作ったエステル達の仲間達にもシルヴァンがそれぞれに報酬を授け、そしてオリビエへの報酬は本人の希望を沿った報酬を授けた事を説明した。
「…………………(あの馬鹿は……………!)」
リフィアの話を聞き終えたミュラーは顔に青筋を立てて、黙り込んだ。
「フフ……皇子自身が望んだ報酬を聞いた時は余ですらも呆気にとられたぞ。」
「………申し訳ありません。自分が目を離している隙にまさかそのような図々しい事をシルヴァン陛下達に望んでいたとは………」
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