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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第11話
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クルップ。よろしくね。」

「わたし………ナベリウス………よろ………しく………」

「……星杯の従騎士、リース・アルジェントです。どうやら我々の世界に馴染みのある方のようですね。」

「ちょ、ちょっとヨシュア!どうしてその女達がいるのが幻じゃないって証明になるのさ?このボクを差し置いて!」

和やかに自己紹介をしているヨシュア達を見たジョゼットはヨシュアのある言葉が気になり、ヨシュアを睨んで尋ねたが

「そういえば………そのバイザーは初めて見るかな。よく似合っているけど……前に言っていた運送業の?」

ヨシュアはジョゼットが求める答えとは見当違いの答えを優しい微笑みを浮かべて言った。

「あ、うん。おかげさまで結構繁盛させてもらってるよ。………じゃなくて!ボクが本物なんて見ればすぐにわかるだろ!?」

「幻術の場合、登場するのは知り合いであることが多いんだ。対象者が持つ知識やイメージを誘導し、操作する技術だからね。その点、そちらのリースさん達は

僕にとって完全に初対面………それでいて、十分すぎるほど複雑性のある背景を持っている。そういう人がいる時点で幻術にかかっている可能性は低いと判断できるんだ。」

「わ、わかったような、わからないような…………要するにそれってボクのことは良く知ってるから逆に証明にはならないってこと?」

「うん………まあ、そういう風に言えるかな。」

「へへ………ならばよし!」

「クスクス………あの、ヨシュアお兄ちゃん、ほんとーにお久しぶりです!」

ヨシュアとジョゼットの会話を微笑みながら聞いていたティータは嬉しそうな表情でヨシュアに話しかけた。



「うん、ティータこそ元気そうでなによりだよ。2か月ぶりかな………少し背も伸びたみたいだね?」

「えへへ………」

「でも、まさか君まで巻き込まれているなんて………さすがにビックリしただろ?」

「あ、うん………まだちょっと夢を見ているような気分かも。あ、そうだ、ヨシュアお兄ちゃん。えっと、その………エステルお姉ちゃんとミントちゃんは………?」

「………わからない。でも、僕と一緒に白い光に巻き込まれたのは確かだと思う。この”影の国”という場所に取り込まれた可能性は高そうだ。」

ティータに尋ねられたヨシュアは真剣な表情で答えた。

「そ、そっか………そういえばお兄ちゃんたち今はどこを旅していたの?最近までエレボニアにいたのは手紙で教えてもらったけど………」

「うん、今はちょっとクロスベルっていう場所にね。帝国と共和国の中間にある小さな自治州なんだけど………」

「それ、ホント!?ボクたちの山猫号もちょうどそのあたりの上空を飛んでいたんだけど……」

「本当かい?うーん、何か関係
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