第9話
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したらいいのか迷うけど………兄貴たちと合流できるまでしばらく一緒に行動しとくよ。」
「そっか。うん、そうしとき。」
ジョゼットの答えを聞いたケビンは安堵の表情で頷いた。
「言っておくけど、タダ飯を喰らうつもりはないからね!一緒にいるからにはせいぜい協力してあげるから遠慮しないでよね!」
「フッ、殊勝な心がけだ。まあ、せいぜい足を引っ張らないように頼むぞ。」
「よ、余計なお世話だよっ!」
「あ、あはは………」
「フフ………」
ミュラーに言い返しているジョゼットをティータとリタは微笑ましい様子で見つめていた。
(………見かけによらず義理堅い娘さんですね。)
(ああ………根はとても素直な子だよ。)
その一方ジョゼットの性格を大体把握したリースは小声でユリアと会話していた。その後ジョゼットを仲間に加えてメンバーを編成し直したケビン達は再び探索を再開し、探索した所夕方だった王都が夜になっており、さらにグランアリーナに入れるようになっていたので探索した所、観客席に封印石があったので中にいる人物を解放するために庭園に戻った。
「フフ………今度は誰が出て来るんでしょうね?」
「グランアリーナにあったって事は………お姉ちゃん達の内の誰かかな?お姉ちゃん達、武術大会に出たって言ってたし。えへへ………楽しみだな。」
ケビン達が持ち帰り、解放しようとした封印石を見てリタとティータは仲良く会話をし
「それならオリヴァルト皇子が出てくる可能性もありそうですな。確かオリヴァルト皇子もエステルちゃん達と一緒に例の大会に出たんですやろ?」
「ああ………だが、あの馬鹿が黙って参加していた為、俺がそれを知ったのは決勝戦だったが………」
ケビンはミュラーに確認し、確認されたミュラーは顔に青筋を立てて答えた。そしてケビンは封印石を解放した。解放された封印石の中から光の球がいつものように降りてきて、そこからある人物が現れようとした。
「あら。」
「わあ……!」
現れようとした人物を見たリタは驚き、ティータは嬉しそうな表情をし
「彼女が巻き込まれたという事は”彼ら”も巻き込まれた可能性は高いな………」
「ええ………異世界に住むマリーニャ殿達が巻き込まれた時点で予測しておくべきでしたね……」
ミュラーとユリアは真剣な表情で呟き
「皆さんの様子からすると………例の浮遊都市の時の?」
「ああ……女性騎士としての人気であのユリア大尉と双璧をなすもう一人の”薔薇”の登場や………」
リースが尋ねた事にケビンは頷いた。すると光の球の中からなんとツーヤが現れた!
「くっ……………マスター、下がって下さい!レーヴェさん、迎撃準備を!…………え!?」
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