第9話
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さんが奏でる音楽を聴いてほしいわ。」
「おー………ちょっと会ってみたい…………どき………どき……」
「………あれを楽しいというのはいささか語弊があると思うがな。面白がって事態をかき回し、周りの人間を疲れさせる手合いだ。」
ケビン達の会話を聞いたミュラーは顔に青筋を立てて答えた。
「ふふ………ご謙遜を。帰国されてからの皇子のご活躍、リベールでも耳にしていますよ。何でも帝国の社交界の新たな寵児と噂されているとか。」
「猫かぶりが続いているうちは何とかなっているようだが………本性を暴露されたらどのように噂されることやら。」
「クスクス………」
「少佐も大変ですなぁ。」
「………………」
ミュラーの言葉を聞いて微笑んでいるティータと苦笑しているケビンをリースは黙って見つめていた。
「なんや、どうした?」
「………ううん、何でも。しかしどうやら皆さんはお互いに面識がおありのご様子。マリーニャさんやナベリウスさんとは皆さんも初対面のようですが、それでもリタさんとはお知り合いですし。………白い光に巻き込まれたのはそのあたりが条件になっている気がします。」
「あ………」
「なるほど………言われてみればそうやな。」
「正確に言うとその『封印石』とやらに封じ込まれた人物の条件だ。聞けば、アルセイユに加えグランセルの市街も妙な事になっているそうだが………クルーや住民を封じた石はまだ見つかっていないのだろう?」
「ええ………その通りです。」
「た、確かにこれも何かの『ルール』かもしれませんね。」
ミュラーの話を聞いたユリアは頷き、ティータは不安そうな表情で呟いた。
「ふむ………いずれにせよ、このまま探索を続けましょう。当面は王都に何があったのか解き明かす必要がありますし。」
「ああ………そうだな。」
「よければ自分も同行させてもらいたい。この異常事態、まずは身をもって把握しておきたいからな。」
その後ミュラーを仲間に加えたケビン達は人数がある程度増えたので何名かを待機させて、休憩させることにして探索を再開した所、昼間だった王都が夕方に代わり、今まで行けなかった所が行けるようになった。そして探索を続けていた所
なんと元・空賊で今は運送業をしているカプア一家の愛機――”山猫号”を見つけ、探索した所封印石を見つけたので中にいる人物を解放するために庭園に戻って、封印石を解放した。
「ふむ………あの小娘か………」
「兄貴たちの方やなかったみたいですね。」
光の球の中から現れようとした人物を見てミュラーとケビンは呟いた。そして光の球は消え、そこから依然と違いバイザーを身に着けたジョゼットが現れた。
「う、う〜ん………キー
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