第8話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ケビン達が転移した場所………そこは意外な場所だった。
〜王都グランセル・南街区〜
「あ………!シロハヤブサの像…………ってことは、ここは!?」
「間違いない………グランセルの南街区だ!」
「よ、よかった………戻ってこられたんだぁ………」
転移して目の前にある像に気付いたケビンとユリア、ティータは明るい表情をしたが
「……………………」
(リタ、ナベリウス………気付いている?)
(うん。人の気配が一切しないね。)
(誰も………いない………)
何かに気付いたリースはその方向を見つけて呆けた表情をし、マリーニャとリタは真剣な表情をし、ナベリウスは静かな表情で呟いた。
「なんや、リース。鳩が豆鉄砲喰らったような顔して。」
一方リースの様子に気付いたケビンはリースに尋ねた。
「うん………一つ聞きたいんだけど。グランセル市の門というのはあんな不気味な雰囲気なの………?」
「へ………」
リースの言葉を聞いたケビン達がリースが見つめている方向を見ると、グランセルの入口の部分に巨大な黒い門があった!
「!!」
「あ、あれって………」
「な、なんだあれは………!」
異様な門を見たケビン達は驚き
「!ねえ。あんた達の世界はあんな不気味な兵士を巡回させているの?」
「へ………?」
「!!」
マリーニャの言葉を聞いたケビンは呆け、ユリアは驚いた後マリーニャが見つめている方向を振り向いた!そこには人間の姿をしていない甲冑姿の兵士達が街を巡回していた!
「か、甲冑の兵士さん………」
「こ、これは………どうしてグランセルが………王都がこんなことに………」
「………さすがにこれは予想外やったな………オレらがあっちにおった間に何かあったのか、それとも……」
異界化した王都をティータとユリアは信じられない表情で見つめ、ケビンは真剣な表情で考え込んだ。
「………『影の国』の影響がこちら側にも及んだのか。」
「くっ………ケビン神父、リース殿!すまないが私はグランセル城に行ってみる!市民達もそうだが陛下や殿下の身が心配だ!」
リースの呟いた言葉を聞いたユリアは血相を変えて、ケビン達に言ったが
「それやったらオレらも付き合いますわ。いくらユリアさんでも一人で行動するにはあまりにも危険ですやろ。」
ケビンは全員を代表して同行を申し出た。
「だ、だが………」
「………焦りは禁物です。このような異常事態にこそ冷静に行動すべきかと。」
「………………わかった。君達の言う通りだ。」
そしてリースの言葉を聞いたユリアは考え込んだ後、静かに頷いた。
「よし………それじゃ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ