第7話
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にどうしてそんな酷い事ができるんでしょう……?」
一方ユリアはクリアの最後に怒りを覚え、ティータは不安げな表情で呟いた。
「………ご主人様――”神殺し”を殺す為なら教会の連中はどんな非道な方法でも使うわ。(………ま、中にはロカみたいな例外もいるけど………)」
「「……………」」
マリーニャの説明を聞いたケビンとリースはそれぞれ複雑そうな表情をした。
「………こんな時、エステルがいたら、もしかしたら何かわかったのかもしれないのにな………」
「ふえっ!?」
「へ?何でそこでエステルちゃんが出て来るん??」
リタが呟いた言葉を聞いたティータは驚き、ケビンは不思議そうな表情でリタに尋ねた。
「エステルが持っている神剣――”誓いの神剣”からやけに主の強い魔力や神気を感じるから、前にエステルに聞いてみたら、エステル………主の魔力や神気が籠った神剣によって主の過去を見たらしいんです。」
「ご主人様の!?それでどんな過去だったの!?」
「さあ………私も聞いてみたんだけど、詳しい事はあんまり話せないと言って話してくれなかったんだ。………ただ、過去の主にはクリアさん以外に愛した人がいたって、エステル、言ってたよ?」
「名前とかは聞いたの?」
リタの説明を聞いたマリーニャは真剣な表情で尋ねた。
「うん、名前だけは教えてくれたよ。………―――サティア・セイルーン。それがその人の名前。(………エステルに最初この名前を聞いた時、聞き覚えがある感じがしたんだけど………まさか、私が思い出せない女性なのかな?)」
「…………そう。(こりゃ、大変な事になったわ………!まさかご主人様の過去を知っている人がいるなんて………!)」
リタの話を聞いたマリーニャは心の中で驚きながら真剣な表情で頷いた。
「エステル………”ブレイサーロード”ですか。ただでさえ大問題となる事をしてしまったのに、そのようなアーティファクトまで個人で所有しているなんて………」
「ふえっ!?エステルお姉ちゃん、何か悪い事をしたんですか!?」
リースが呟いた言葉を聞いたティータは驚いて尋ねた。
(リ、リース!それを口にしたらアカンやろ!それにエステルちゃんが持っているアーティファクトクラスの神剣は異世界で作られた物やから、オレらは何も言えんねんから、そう怒るな。)
一方ケビンは慌ててリースに耳打ちをした。
「(あ…………ごめん、軽率すぎた。)すみません、ティータさん。私の人違いでした。」
「そ、そうですか………よかった〜。」
「…………………(やはり”あの件”は今でも問題視されているのか………)」
リースの謝罪を聞いたティータは安堵の溜息を吐き、一方事情を察
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