第7話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
仕事をしていたのか私は知りませんでしたから………ケビンはどう?」
ユリアに尋ねられたリースは暗い表情で答えた後、ケビンに尋ねた。
「……………………すまん。オレにも見当が付かへん。ただ、ルフィナ姉さんはとんでもなく優秀な騎士やった。腕前もそうやけど……その判断力、交渉力を買われて幾つもの事件に関わったはずや。あの男もそういった事件で姉さんと知り合ったのかもしれん。」
「そう………」
「そうか………”神殺し”殿に関しても同じなのか?マリーニャ殿、リタ君。」
「そういえばあの黒いお兄さん、”神殺し”さんが愛する人をどうとか言ってましたけど………」
「………ご主人様の過去は断片的なら知っているけど、詳しいことは知らないわ。あたしが使徒になったのはたかだが数十年前ぐらいだし。”第一使徒”であたしが御主人様に出会うずっと前から一緒にいるエクリアならもしかしたら知っているかもしれないけど………リタはどう?確かあんたはご主人様とエクリアが出会う前から使い魔をしていたって言ってたわね?」
「…………私も詳しい事は知らない。少なくとも私が主に仕えていた間はあんな男、一度も会わなかったよ。ただ………主は今まで生きていた中で2人の女性を心から愛していたことは知っているよ。………そしてその内の一人が主を愛してしまった為に非業の死を遂げた事も。」
マリーニャに尋ねられたリタは静かな表情で答えた後、わずかに表情を暗くした。
「………その人って誰?」
「………元”マーズテリア聖女”ルナ=クリア。”神の墓場”に主が落とされた際、クリアさんも一緒に落ちてしまって、主と共に行動をしている中、主を愛するようになったみたい。」
「マーズテリアの!?しかもクリアって言ったら、歴代のマーズテリア聖女の中で最も有名な人じゃない!あたしでも知っている人よ!?正直、信じられないわ………」
リタの説明を聞いたマリーニャは驚いた後、信じられない表情をした。
「………あの。できれば私達にも説明をしてほしいのですが。」
「……”神の墓場”とか物騒な単語が出て来たけど、一体なんなん?」
2人の会話を聞いていたリースとケビンはリタとマリーニャに尋ねた。そしてマリーニャは”マーズテリア”の事を説明し、リタは”神の墓場”、そして”マーズテリア聖女”ルナ=クリアの事を説明した。
「…………………」
「…………まさかそのような世界まであるなんて……」
”神の墓場”の事を聞いたケビンは口をパクパクさせ、リースは驚きの表情で呟いた。
「……”神の墓場”の事も驚いたが、クリア殿の最後はまさに無念としか言いようがないな………愛する者と出来た新たなる命を授かっていたというのに………」
「同じ神様を信じているの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ