第7話
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〜隠者の庭園〜
「………ケビン………ケビン………聞いているの?」
「!!あ〜………スマンスマン。ちょっとボーッとしてたわ。」
リースに声をかけられ、何かを思い出していたケビンは驚いた後苦笑しながら謝罪した。
「………大丈夫?」
「無理もない………ここに来てから、あまりにも色々な出来事があったからな。」
「す、少し休んだ方がいいんじゃないですか………?」
「ティータちゃんの言う通り、探索は私達に任せて少し休んでもらっても構いませんよ?特にマリーニャちゃんはこの中で一番探索にむいているんですから。」
(ハ〜………あたしだって少し休んで考えたいのに、連れて行く気満々なようね、リタ………)
リース達はケビンを心配し、リタの話を聞いたマリーニャは疲れた様子で溜息を吐いた。
「はは、心配いらへんって。とりあえず………ここらで一旦、情報の整理をしとこうって話やったな。」
「うん………そうだけど。」
「あの”黒騎士”という男、思っていた以上に多くの情報を我々にもたらしてくれた。まずは、我々がいるこの異空間の名前だが………」
「”影の国”………あの黒いお兄さん、そんな風に言ってましたね。」
「ああ………なかなか思わせぶりな名前や。ただ、七耀教会の伝承から取ったわけでは無さそうやな。」
「………うん。聞いたことのない言葉かも。それから”王”という存在。」
ティータの話を聞いたケビンが意見を言い、リースも頷いた後ある人物の事を口にした。
「ああ、察するにそいつが今回の一件を仕掛けた黒幕ってことなんやろう。ずいぶんオレ達の事を嗅ぎまわっているみたいやけど………」
「………そういえばあの男、気になることを言ってたな。リース殿の姉や”神殺し”がどうとか………」
「…………っ……………」
「「…………………」」
ユリアが口にした言葉を聞いたリースとケビン、そしてリタとマリーニャはそれぞれ暗い表情や真剣な表情で黙り込んだ。
「すまない、立ち入るつもりは無かったんだが…………」
「………いや。」
「………確かに私には姉が一人いました。ルフィナ・アルジェント。私達と同じく………星杯騎士だった人間です。」
「リース…………」
リースの説明を聞いたケビンは真剣な表情でリースを見つめた。
「過去形ということは既に………?」
「ええ、騎士団の任務中に殉職しました。5年ほど前の事です。」
「……………………」
ユリアに説明しているリースをケビンは真剣な表情で黙って見つめていた。
「そうだったのか……しかしどうしてあの男がルフィナ殿の事を………?」
「………わかりません。姉がどんな
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