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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第93話
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Z組も、殿下やカレイジャスと共に在りますから。」

「勿論私も共に在りますよ、姫様。」

「……はいっ。」

心から愛する男性と親友の心強い言葉にアルフィン皇女は嬉しそうな表情で頷いた。するとその時かつての盗難事件でリィン達の世話になった商人がリィン達に気付いた。



「あれ、よく見たらお前さん、士官学院のボウズじゃ……―――って、そっちの金髪のお嬢さんはアルフィン皇女殿下!?」

(しまった、騒ぎに……!)

驚いている商人の様子を見たリィンが判断に迷ったその時アルフィン皇女はリィンと腕を組んだ。



「ふふ、よく似てるって言われますけど人違いですわ。ねえ、リィンお兄様?」

「!?……………………兄様、一人だけ贔屓をするのはずるいですよ?」

リィンに微笑むアルフィン皇女を見たエリスは目を見開いた後ジト目でアルフィン皇女を見つめた後アルフィン皇女のようにもう片方の空いているリィンの腕を自分の腕を組んでリィンに微笑み

(あらあら♪微笑ましい焼き餅ね♪)

(ふふふ、これぞまさに『両手に花』ですね。)

(クスクス、他の男性からしたら恨ましい光景でしょうね。)

(アハハ……確かにそうですね。)

(マスターの場合ですと両手に埋まるどころか体全部を使っても埋まらないかと……どちらにしても不埒な事には違いありませんが。)

その様子を微笑ましく見守るベルフェゴールとリザイラ、アイドス念話を聞いたメサイアは苦笑し、静かな表情で推測したアルティナはジト目になった。



「(エリスまで、何で対抗意識を燃やしているんだよ……)……コホン。ええ、そうなんです。」

一方エリスの様子に呆れたリィンはその場をしのぐ為に商人に説明した。

「へえ〜、坊主にそんな妹さんがいたとはねえ。でも、二人ともあんまり似てないよな?」

「クスクス、わたくし達は血は繋がっていませんから。だから結婚もできるんです♪」

「!?」

「……そうですね。確かにその通りですね。」

商人に微笑むアルフィン皇女の言葉を聞いたリィンは驚き、エリスはアルフィン皇女に続くように頬を赤らめて静かな表情で答え

「え”。」

商人は表情を引き攣らせてリィン達を見つめた。



(殿下……!?エリスも止めろよ……!?)

一方リィンはアルフィン皇女とエリスを制止しようとしたがアルフィン皇女は制止を無視して話し始めた。

「それなのにお兄様ったら酷いんですよ。女学院にも滅多に顔を見せてくれなくて……薄情だと思いません?」

「しかもあまりにも薄情でしたから、この間私自ら顔を見せに行った時には凄く驚かれてしまいました……その事についてどう思われますか?」

「は、はは……えーっ
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