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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第93話
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ってるし。」

(あ……)

商人と話している仕入れ商人の話を聞いたアルフィン皇女は辛そうな表情をした。



「一応、エレボニアの皇帝陛下は帝都で無事でいらっしゃるという噂は聞いたぞ?」

「貴族どもによって占領された帝都でか?まったく、皇族が聞いて呆れるよ。もっと威厳を示して欲しいもんだね。むしろ領主様達を含めたメンフィルの皇族達の爪の垢を呑んで欲しいくらいだぜ。領主様達はこのケルディックの為に色々と手を尽くしてくれている上内戦の影響で苦しくなった俺達の暮らしもちゃんと考えてくれている所か内戦に巻き込まれない為にこっちに避難して来たエレボニアの難民の連中を受け入れている懐の広さもあるし、確かリフィア皇女殿下はこの前帝都で監禁されていた自分のお付きの侍女長の家族を助ける為にメンフィル軍に貴族連合に占領された帝都を襲撃させてその隙に助け出したって話だろ?それと比べて、エレボニアの皇族達と来たら…………」

(あ…………)

(姫様……)

(皇女殿下……)

呆れた表情で言った仕入れ商人のエレボニア皇家に対する厳しい意見を聞いて辛そうな表情をしているアルフィン皇女をエリスとリィンは心配そうな表情で見つめた。



「……おい、滅多なことを言うもんじゃないぜ。話に聞く限り、双龍橋から領邦軍を追っ払った”紅い翼”はエレボニアのアルフィン皇女殿下が率いたそうじゃないか。」

「む……そうなのか?」

商人の指摘を聞いた仕入れ商人は目を丸くした。

「きっとエレボニアの皇族の方々だってそれぞれどこかで頑張ってるさ。俺達は俺達で事態が良くなるのを信じて大市で頑張っていこうぜ。」

「ふうむ……まあ、内戦さえ終わってくれりゃ俺はどっちだっていいけどな。おっと、そろそろ行くぜ。邪魔したな。」

商人の言葉に首を傾げた仕入れ商人は溜息を吐いた後その場から去って行った。


仕入れ商人がその場から去って行くとリィンとエリスはアルフィン皇女に声をかけた。



「姫様……その……」

「……大丈夫ですか?」

「……はい。この内戦下で、エレボニアの民達だけでなくエレボニア帝国領に隣接しているメンフィルの民達のわたくしたちエレボニア皇族への不満は、どうしたってあると思ってましたし。先の双龍橋での作戦を良く受け取ってもらえただけでも、十分に救われた気がします。」

二人に心配されたアルフィン皇女は寂しげな笑みを浮かべて答えた。



「………そうですね。俺達のやってきたことは決して無駄ではないはずです。」

「これからも、わたくしたちはできることを頑張るしかないですよね。お父様やセドリックのためにも……そしてお兄様の期待に応えるためにも。」

「一緒に頑張りましょう、殿下。俺達
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