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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第93話
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クの”大市”……」

「噂には聞いていましたが、やっぱり賑やかですね。内戦の影響で若干縮小されたという話ですが活気は十分みたいです。」

初めて見る大市にエリスとアルフィン皇女は興味ありげな様子で周囲を見回していた。



「ええ、ひとえに商人たちの努力あってのことでしょう。」

「ふふっ、燃える商魂というやつですわね。ああっ、あちらの屋台からいい匂いがします!行きましょうっ、リィンさん、エリス!」

「ひ、姫様!はしたないですよ……!」

(はは、すごく嬉しそうだな。皇女殿下とエリスにとっても久々の息抜き……俺も存分に付き合ってやらないとな。)

はしゃいでいるアルフィン皇女を慌てた様子で諌めているエリスを微笑ましく見守っていたリィンは二人に付き合って屋台を周って様々な食べ物を買って食べ歩きをしていた。



「うふふ、屋台の食べ物はどれも大変美味ですわね。バリアハートの職人が手がけた美しい調度品も見れましたし……ケルディック特産の地ビールもできれば味わってみたかったです。」

「姫様……私達はまだ成人していないのですから、お酒は駄目ですよ。」

アルフィン皇女の言葉を聞いたエリスは呆れた表情で指摘した。



「クスクス、冗談よ。ただ、やっぱり帝国西部の商品はほとんど見かけませんね。鉄道網の規制で流通に制限がかかってしまっているのは仕方の無い事だと思いますけど。」

「ええ、この内戦が終わらない事には……それにしても殿下もよくそんなところに目がいきますね。」

アルフィン皇女の話に頷いたリィンはアルフィン皇女の目利きに気付き、目を丸くした。

「ふふっ、これでも皇族の端くれですから。あ、でもリィンさんに嫁いだ際には皇族ではなくなりますけどね♪ちなみにわたくしは後何年皇族でいられるのですか?リィンさ―――いえ、あ・な・た♪」

「う”っ!?」

「なっ!?姫様、抜け駆けはずるいです!」

アルフィン皇女に微笑まれたリィンはアルフィン皇女との結婚が決まっている事を思い出して表情を引き攣らせ、エリスは驚いた後アルフィン皇女を睨んで指摘した。

「フフッ、次はあちら側も回ってみましょう、リィンさん、エリス!」

そして二人の反応を面白がったアルフィン皇女は再び二人と共に大市を見て回り始めた。



「……ったく、いつになったらこの内戦は終わるのかねえ。」

3人が大市を歩いていると商人の声が聞こえて来た。

「領主様達のお蔭で売上税は半分になったとはいえ、内戦が続く限りは肝心の商品の値段が馬鹿みたいに跳ね上がったままだからお先真っ暗だぜ。こんなときにエレボニアの皇帝はいったい何をしているんだ?セドリック皇太子や噂のオリヴァルト皇子ってのもめっきり話を聞かなくな
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