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思わぬ奇病
3部分:第三章
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ないのだ。そこも注意しているのである。
「それはな」
「痛風ねえ」
「そういえば」
 ここで彼はあることに気付いたのだった。
「この病気にかかった奴は皆」
「どうしたの?」
「痛風か糖尿病の気があったな」
「あら、成人病持ちの人ばかりなのね」
「大体そうだ」
 こう妻に述べる。
「そうでなかったらそれに近い奴ばかりだな」
「何かそこにあるのかしら」
「さてな。そこまではわからないさ」
 彼は医者ではない。ごく普通のサラリーマンだ。だからわかることもここまでだったのだ。しかも何の確証もない話でしかなかった。
「俺は医者じゃないしな」
「そうなの。それにしても」
 クリスティはここでジョンを気遣う顔を見せてきた。
「貴方は大丈夫なの?」
「俺か」
「そうよ。職場の人も何人かかかってるわよね」
「ああ」
 妻のその言葉に対して頷く。
「そうだけれどな」
「だったら貴方も危険じゃない。そうでしょ」
「言われてみればそうだな」
「一回検査してもらったら?」
「おいおい、また検査か」
 今度は笑った。妻の検査という言葉を聞いてだ。

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