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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第91話
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かべ、アイドスは微笑みながら答えた。



「コホン。―――二人とも、できれば”そう言う事”はあたしの見ていない所でやって下さい。」

その時ツーヤは咳払いをして呆れた表情で指摘し

「す、すみません。」

「ハハ……えっと……訓練をしているようにも見えたけど、もしかして竜化した際に備えての訓練だったのか?」

セレーネが謝罪している中、苦笑したリィンは気を取り直して尋ねた。



「はい。今まで竜化せずに戦ってきましたが……今後戦いが激しくなると竜化しなければならない状況になります。その時に備えてツーヤお姉様に見てもらっていたのですわ。」

「セレーネ…………――――ありがとう。俺達の為に竜化するという”覚悟”を持ってくれて。これからも一緒に頑張ろうな。」

「はいっ!」

「フフッ、さすがはセレーネの”パートナー”のリィンさんですね。あたしが指摘するよりもずっと効果がありますね。まあそれはそれとして……――――リィンさん。少しだけ時間を貰いますよ。」

リィンとセレーネの様子を微笑ましそうに見守っていたツーヤは全身に膨大な威圧を纏ってリィンを見つめた。



「ツ、ツーヤさん……?俺、ツーヤさんに何かしたか……?」

ツーヤの様子を見た瞬間猛烈に嫌な予感を感じたリィンは大量の冷や汗をかいて尋ね

「――――セレーネから聞きましたよ。クレア大尉とも将来結婚する関係になり、更には貴族連合の協力者の幽霊と化した少女―――アルティナさんと”契約”し、挙句の果てにはアルフィン皇女とエリスさんがユミルで誘拐されるよりも先にアルフィン皇女とも肉体関係の間柄になった事を。そういう所も”相変わらず”ですね?内戦の状況になっても、そんな事をする暇があるとは呆れや怒りを通り越してもはや感心しますよ。」

「う”……そ、その、これにはブレアード迷宮よりも深い理由が……」

顔に青筋を立てて怒気を纏って微笑むツーヤの指摘に表情を引き攣らせて何とか言い訳をしようとした。



「ちょうどいい機会です。皆さんに協力できないあたしの代わりにセレーネや皆さんを守ってもらう為にもリィンさん自身にはもっと強くなって頂く必要があるので、これから”稽古”をつけてあげますよ。」

「え”。あ、あの……できれば遠慮したいのだけど……?」

抜刀の構えをしたツーヤの様子を見て表情を引き攣らせたリィンは後ずさりをしながら恐る恐る尋ねたが

「形式上はプリネさんの護衛の任務についているリィンさんが、留学中のプリネさんの護衛隊長―――つまりリィンさんにとっては直属の”上官”に当たるあたしの”命令”を拒否できる権利があると思っているのですか?」

「そ、そうだよな……ハ、ハハ…………」

笑顔を浮かべるツーヤの
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