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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第91話
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スは微笑みながら竜化したセレーネを見つめていた。
「次はブレスを向こうに放って見て。」
「はい!スゥゥゥ……」
ツーヤの指示を聞いたセレーネは大きく息を吸い込み
「女王惑星轟雷爆撃(クイーンプラネットサンダースパーク )――――――――ッ!!」
凄まじい魔力を纏った雷光のドラゴンブレスを解き放った!解き放たれたドラゴンブレスによってブレスが通った地面はえぐれていた!
「…………………」
セレーネのドラゴンブレスの威力を見たリィンは口をパクパクさせ
「フウ……どうでしたか、お姉様?」
ドラゴンブレスを解き放ったセレーネは人の姿に戻り、ツーヤに尋ねた。
「……セレーネ。今手を抜いたよね?貴女の魔力を考えると全力を出さなくてももっと威力が出せるはずだよ。」
「そ、それは……」
ツーヤに指摘されたセレーネは言葉を濁し
「ユミルの時にも言ったはずだよ。”力”を使うのを躊躇っていては、いつか大切な人達を失ってしまうって。」
「…………………」
ツーヤの忠告を黙って聞き続けていた。
「フウ……貴女の性格を考えると、”人を殺す覚悟”はやっぱり難しいか。それより……―――”パートナー”なら、陰で見守らず傍で見てあげてくれませんか、リィンさん!」
「え…………」
自分を見つめたまま突如声を上げたツーヤの行動にセレーネが呆けたその時
「ハハ……気付かれていたか。」
「お、お兄様!?」
リィンが苦笑しながら物陰から現れ、二人に近づいてきた。
「お疲れ様、セレーネ。今のを見て改めてセレーネが本物の”竜”である事に気付かされたよ。」
「フフッ、そう言えばわたくしはお兄様達の前で竜化した姿を見せた事はありませんでしたわね。竜化したわたくし、どうだったでしょうか?やはり恐ろしいでしょうか……?」
竜化した自分の姿を思い浮かべたセレーネは不安そうな表情でリィンを見つめ
「―――いや。むしろ”綺麗”だと思ったよ。純粋で優しい性格をしているセレーネらしい竜だな。」
「お、お兄様……」
リィンの答えを聞くと顔を赤らめて嬉しそうな表情をした。
(……何故マスターはこうも女性が求めている言葉をすぐに思いついて、口にできるのでしょうか。)
(アハハ……それは私も常に思っています。)
その様子を見ていたアルティナはジト目になり、メサイアは苦笑し
(うふふ、それはご主人様だからに決まっているじゃない♪)
(ふふふ、全く持ってその通りですね。)
(そしてそこがリィンの良い所であり、悪い所でもあるのよね……)
ベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮
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