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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第91話
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そんな事を?会長は今でも十分、バックアップとして力になってもらっていますが……」

自分達と違い、直接戦場に出ないトワが武術の訓練を始めた事を不思議に思ったリィンはトワに尋ねた。



「私も、皇子殿下がこの銃を渡してくれた時は、どうしてって思ったんだけど……多分、見抜かれたんだろうね。わたしがもっと強くなりたいって思っている事を。」

「強く……ですか?」

「……わたしね、リィン君。カレイジャスを任された以上は今まで通りじゃいけないと思うんだ。本当の意味で強くならないと自分の身だって守れなくて……きっと、いつかリィン君達に迷惑をかけちゃう。この内戦は本物の”戦争”だから。」

「あ……」

「だから、わたしもちょっとだけでいいから強くなりたいんだ。せめて、子爵閣下に託された艦長帽に見合うくらいに……艦に乗っているZ組や他の乗組員のみんなをこれまで以上に支えるためにも。」

「トワ会長……わかりました。それじゃあ、さっそくお手伝いしますよ。一緒に強くなりましょう。カレイジャスのみんなと……!」

「うんっ!」

トワが魔導銃の射撃訓練を始めている中、その様子をリィンは見守っていた。

(……俺も、頑張らないとな。この小さいけど頑張り屋な会長の想いに応える為にも。)

その後しばらく街道での魔導銃の練習に付き合ってから二人でケルディックに戻り一端トワと別れたリィンは街を見て回っていると街の出入り口付近にいるツーヤとセレーネに気付いた。



「それではお姉様、お願いします!」

「……わかった。それじゃあ行こう。」

(セレーネにツーヤさん……二人でどこに行くんだ?気になるな……)

街道に向かう二人が気になったリィンは二人の後を追い、二人が立ち止まって会話をし始める所を見たリィンは物陰に隠れた。



(何で隠れているんだ、俺……?)

物陰に隠れているリィンは自分の行動に不思議そうな表情をしていた。

「……それじゃあセレーネ、竜化してみて。」

一方セレーネから離れたツーヤはセレーネに指示をし

「―――はい。ハァァァァァァ………………!グオオオオオオオオ――――――ッ!!」

指示をされたセレーネは全身に膨大な魔力を纏った。すると美しき白竜へと変化した!



「なあっ!?」

(!?理解できません……人が竜に変化するなんて……)

その様子を見ていたリィンは驚き、アルティナは困惑し

(へえ、あれがセレーネの竜化した姿なのね。)

(”白竜”とは珍しいですね。)

(ええ……美しくて綺麗です……)

(……まるでセレーネの純粋な心を現しているみたいね。)

ベルフェゴールとリザイラは興味ありげに見つめ、メサイアとアイド
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