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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第89話
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します。……貴族連合が貴国に対して行った数々の卑劣な行為によって我が国を一切信用できない事は重々承知しております。部下達にも強く言い聞かせ、これ以上我が国が貴国に対する卑劣な行為などを働いて”罪”を犯さぬように誠心誠意を持って接しさせて頂きますのでご安心ください。―――第四機甲師団の兵達に次ぐ!もし貴様らがケルディックの民達に危害を加える等メンフィル帝国に対して卑劣な行いを行った際は厳罰に下すかもしくはメンフィルに裁量を任せる!その際は”処刑”もありえると思え!わかったな、貴様ら!?」
サフィナの忠告を聞いて会釈をした後重々しい様子を纏って頭を下げたクレイグ中将は第四機甲師団の部隊を見回して怒鳴り
「イエス・コマンダー!!」
クレイグ中将の怒鳴りに応えるかのように、第四機甲師団の兵達から返事が返ってきた。
双龍橋に陣取り、正規軍によって撤退せざるを得なかった領邦軍はメンフィル帝国軍によって殲滅された。双龍橋を占領し、ケルディックの通過も認められている正規軍だったが、トリスタ方面に貴族連合の別の軍が展開したため再び膠着状態に陥った為追撃は行わず占領した双龍橋での兵達の配置を整える事とメンフィル帝国軍によって殲滅された領邦軍の死体の処理等を行い、バリアハート方面との国境であるケルディック要塞を擁しているメンフィル帝国軍はバリアハート方面で防衛線を二重三重に張っている領邦軍と睨みあう形となった。
双龍橋を占領した正規軍がそれぞれ動き回っている中、補給の為にケルディックに向かうリィン達はクレイグ中将とナイトハルト少佐、そしてフィオナに見送られようとしていた。
〜双龍橋〜
「士官学院の皆さんも……危ない所を助けてくださって本当にありがとうございました。」
リィン達と改めて対峙したフィオナは頭を深く下げて感謝の言葉を述べ
「まさか皇女殿下にもご尽力いただけたとは……このクレイグ、どのようにしてご恩に報いればいいのやら……!」
クレイグ中将は申し訳なさそうな表情でアルフィン皇女を見つめた。
「ふふっ、中将。どうかお気になさらず。」
「えへへ……本当によかったです。」
アルフィン皇女と共にトワは微笑みながらクレイグ中将達を見つめた。
「はは……」
「みんなの勝利、だね。」
「はい♪」
「みんな、無事で何よりね……」
「兄様や皆さんの御力になれて、よかったです……」
「フフ、お見事でしたわ。」
”第3の風”としての初めての勝利にリィン達が喜んでいる中、ゲルドとエリスは静かな笑みを浮かべ、シグルーンは微笑みながらリィン達を称えた。
「それにしても、少佐。タイミングが良すぎませんか?ずっと第四機甲師団から
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