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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第88話
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目的を達成した。



その後、第四機甲師団は”双龍橋”を占拠することとなり……この地の領邦軍は、いったんバリアハート方面へと撤退した。しかし――――



〜メンフィル帝国軍・ケルディック地方・双龍橋方面国境防衛地点〜



「クソッ!第四機甲師団め……!この屈辱は必ず返してくれる……!」

シュピーゲルに乗って部下達と共にバリアハート方面へと撤退する領邦軍の司令官は唇を噛みしめた。するとその時砲撃が領邦軍の前に放たれた!

「なっ!?一体なん―――――!!」

突然の出来事に驚いて立ち止まったシュピーゲルが視線を向けるとそこにはサフィナ率いるメンフィル帝国軍が領邦軍の撤退先を塞ぐかのように展開していた。



「メ、メンフィル帝国軍!?」

「ケルディックの防衛部隊か……!」

「ケルディックは都市でもないのに、何であんなに大勢いるんだ……!?」

「し、しかも”機甲兵”まで所持しているだと!?」

メンフィル帝国軍の登場に領邦軍の兵士達は驚いたり表情を青褪めさせた。



「――――領邦軍!これより先はメンフィル帝国領だ!貴様らのメンフィル帝国領の通過は認められていない!双龍橋に戻るがいい!それとも我らと剣を交えてでも通過をするつもりか!?ならば容赦はせんぞ!」

飛竜に騎乗するサフィナはメンフィル軍を代表して領邦軍を睨んで警告し

「グッ………!?双龍橋は賊軍に占領された為、我らはバリアハートに撤退しているだけだ!貴国と剣を交えるつもりはない!貴国に危害を加えない事をこの場で確約するゆえ、通過の許可を頂きたい!」

サフィナの警告に唸った司令官はサフィナを見つめて叫んだ。



「宣戦布告もせず、我が国の領であるユミルに2度も襲撃した者達の言葉を我らメンフィルが信用するとでも思っているのか!?――――これが最後の警告だ!大人しく双龍橋方面へと後退せよ!さもなくば、我らメンフィルはケルディックの民達を護る為に貴様らを今この場で殲滅する!」

「グググググ……ッ!」

サフィナの警告を聞いた司令官は唇を噛みしめ

「そ、そんな……!?」

「後退したら第四機甲師団が待ち構えているんだぞ……!?」

「ど、どうすればいいんだよ……!?」

領邦軍の兵士達は表情を青褪めさせた。



「ぐ、ぐぐぐぐっ……!第四機甲師団といい、学生どもといい、誇り高きクロイツェン領邦軍である我らを愚弄しおって……!しかもこの私が頭を下げているにも関わらず、頼みを聞かないだと……!?―――総員、これよりメンフィル軍を突破し、バリアハート方面へと撤退せよ!戦う必要はない!ただ、突破するだけだ!」

その時シュピーゲルの操縦席の中で唇を噛みしめて身体を震わせて
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