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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第87話
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シグルーンに注意されて考え込むのを止めてミリアムやエマと共に返事をし、ヴァレフォルは苦笑しながらシグルーンを見つめていた。一方時折立ち塞がる領邦軍を蹴散らしながら進んでいたリィン達はようやく司令官室に到着した。



〜司令官室〜



「エリオット……!?」

司令官室に突入すると聞き覚えのある女性の声が聞こえて来た。

「あ……!」

「姉さん―――!!」

声が聞こえた方向に視線を向けるとそこには領邦軍の司令官と共に両手を拘束されたフィオナがいた。



「エリオット……!Z組のみんなやサラさんまで!」

「フィオナさん!お久しぶりです……!」

「ふふっ、助けにきたわよ!」

「ありがとう……!何てお礼を言ったら……エリオットも……しばらく見ないうちに立派になったみたいで……ううっ、お姉ちゃん嬉しいわ……」

「姉さん……」

「ええい、黙れ小娘!状況がわかっておるのか!?」

リィン達と再会を喜んでいるフィオナの様子を見た司令官は怒鳴った後鞘からサーベルを抜いてフィオナの首筋に突きつけた。



「貴様らも……これ以上、近づかぬことだ!この娘の命が惜しくばな!」

「ね、姉さん!」

(……理解できません。彼女に危害を加えた後の自分の身がどうなるかも予想できないのでしょうか?)

「……言っておくが状況がわかっていないのはあんたの方だ。その女性を傷つけたが最後、無事で済むと思うなよ……?」

司令官の行動を見たエリオットは声を上げ、アルティナは呆れた表情で呟き、リィンは司令官を睨んで警告した。



「どうやら猟兵団も他の拠点にいるみたいだし、完全に詰んだみたいね。加えて撤退するにしてもバリアハート方面、トリスタ方面共にメンフィル領のケルディックを通過しなければならないから、国境で待ち構えているメンフィル軍によって問答無用で殲滅させられると思いますよ?メンフィル軍は貴族連合に対しては容赦はしないでしょうからとっとと降伏した方が身のためだと思いますけど?」

「ぐ、ぐぐぐ……どいつもこいつも愚弄しおって……!!この”双龍橋”にノコノコとやってきたことを後悔させてくれる!!」

サラ教官の忠告に唇を噛みしめた司令官が片手を挙げて何かのスイッチを押すと突如壁が地面まで下がり、装甲を身に纏った巨大な軍用魔獣が2体リィン達の前に現れた!



「え、えええええっ!?」

「な、なんて大きさ……!」

「この魔獣は……!?」

「領邦軍はこんな魔獣まで手懐けているのですか……!?」

軍用魔獣達の登場にエリオット達が驚いている中、エリスは信じられない表情をした。



「バリアハートの地下水道で戦った軍用魔獣か!?」
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