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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第86話
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機甲師団を嘗めてかかったのが運のツキだ。―――あと一息だ!このまま双龍橋を攻め落とすぞ!」

「で、ですが……!」

「中将、このままでは……」

クレイグ中将の指示を聞いた戦車兵達はクレイグ中将の愛娘が領邦軍によって殺される事が目に見えていた為、迷っていた。



「――止まるがいい、”第四機甲師団”よ!!」

するとその時新手の領邦軍が第四機甲師団の行く手に立ちはだかった。

「”紅毛のクレイグ”―――貴様、どういうつもりだ!?降伏勧告を無視してここまで攻めてくるとは……!娘の命が惜しくないのか!?」

「ッ……!」

「貴族連合め……!」

「メンフィルに”報復”をされてなお、懲りずに卑怯な手段を取るとは……!」

「どこまでエレボニアの恥を晒すつもりだ……!」

「中将、このままではお嬢さんが……!」

領邦軍の司令官の言葉にクレイグ中将は唇を噛みしめ、戦車兵達は悔しそうな様子でそれぞれ呟いた。



「―――狼狽えるな、兵達よ!そして貴族連合―――我が娘を甘く見ないでもらおう!あやつとて曲がりなりにも帝国軍人の娘だ!卑劣な脅しに屈せず義に殉じる覚悟はできておろう!」

「ちゅ、中将……」

「しかし……」

クレイグ中将の決意を知ってなお、戦車兵達は迷い

「クッ……!やれないとでも思っているのか!?いいだろう、ならば貴様の望み通り―――!」

唇を噛みしめた領邦軍の司令官がフィオナに危害を加える命令をしようとしたその時!

「お待ちなさい―――!」

「え――――」

「この声は……!?」

アルフィン皇女の声が聞こえて来た後、カレイジャスが上空に姿を現した!



「……あ、あれは!?」

「……”紅き翼”か……!」

カレイジャスの登場に兵達が驚いている中、クレイグ中将は予想外の勢力の介入に目を丸くした。



「クロイツェンの兵達よ、恥を知りなさい!罪もない敵将の家族を人質に取り、戦に利用しようなどという愚行―――アルノールの名において断じて許すわけには参りません!」

「お、皇女殿下……」

「ううっ……」

アルフィン皇女の怒りを知った領邦軍は士気が下がり、それぞれ複雑そうな表情をした。



「トールズ士官学院”Z組”並びに協力者一同――――作戦を開始する!!」

「行くわよ―――あんたたち!!」

「おおっ!!」

そしてカレイジャスは西側に移動するとカレイジャスからヴァリマールが飛び降り、ヴァリマールに続くようにルチアに乗ったシグルーンがヴァリマールの横に並び、更にエマの転移魔法によってZ組の面々やゲルドとエリスも姿を現した!すると守備隊である機甲兵達も砦の中から姿を現した!


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