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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第86話
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なのよね〜。」

「そ、それは凄いですね……」

「フフッ、遊撃士協会にとっては”切り札”ともいえる抜け道ですわね。」

「まったく、焚き付ける気マンマンじゃない。」

サラ教官の話を聞いたエマは驚き、シグルーンは微笑み、セリーヌは呆れた。



「ふふっ……それじゃあ―――決まりだね!」

「君達がその気なら僕達も肚を括るだけさ。」

「わたくしも……皆さんの行動の正当性を保証させていただきますわ!」

「ありがとうございます!」

「みんな……本当にありがとう……!……姉さん……絶対に助けてみせるから……!」

心強い仲間達に感謝したエリオットは決意の表情で姉を必ず助ける決意をした。



その後、会議室に集まったリィン達はフィオナの救出作戦の案を練った。その結果―――”双龍橋”の西側から騎神をもって裏側の守りを突破し……混乱の隙を突いて突入部隊が砦に潜入するという段取りとなった。



そして翌日―――――



12月17日――――



〜カレイジャス・ブリッジ〜



「―――さっき入った情報によると……現在、第四機甲師団の主力が双龍橋手前まで来ているらしいの。すでに領邦軍の機甲兵部隊との戦闘も始まってるみたい。」

「それは……第四機甲師団がかなり優勢みたいですね。」

「対機甲兵戦術のおかげか。……だからこそ父も人質まで持ち出したわけだな。」

トワの話を聞いたマキアスとユーシスは真剣な表情で呟いた。



「とにかく、これから双龍橋に向かうことになる。―――皇女殿下の宣言の後、”灰の騎神”で西側に降下……守備の機甲兵を撃破して砦内部の混乱を誘った上で突入班がフィオナさんを救出する。」

リィンは作戦開始前に打ち合わせの内容を確認する意味で仲間達を見回して言った。

「昨日のブリーフィングで打ち合わせた通りね。」

「ふふっ、しっかりと第一声を務めさせていただきますわ。」

アルフィン皇女はいつも迷惑をかけていた自分がようやくリィン達の力になれる事に嬉しさを隠せず、微笑みを浮かべた。



「作戦通り私はルチアと共に”灰の騎神”を援護し、機甲兵撃破後は陽動班をバックアップしますわ。」

「あたしは突入班をバックアップしつつ、艦との連絡を受け持つわ。できればリィンもそのまま合流してちょうだい。」

「了解しました。それと……領邦軍に雇われた猟兵団にも気を配ったほうがよさそうだな。」

シグルーンとサラ教官の言葉に頷いたリィンは考え込んだ。



「ん、気を付けた方がいいかも。」

「監視塔の件同様猟兵達を雇っている可能性は高いでしょうね……」

リィンの言葉にフィーは頷き、セレーネは考え込み
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