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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第86話
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その通りね。」
静かな表情で呟いたシグルーンの言葉をサラ教官は頷いた。
「どうやら貴族連合というよりはクロイツェン領邦軍の独断みたいでね。貴族連合の将軍達の意向を無視して独断でやったみたいなんだ。」
「恐らく………ユミルに猟兵が送りこまれた時と同じだと思います。」
「あ…………」
(……やはり、アルバレア公ですか。)
ジョルジュとアルフィン皇女の話を聞いたリィンは辛そうな表情でユーシスを見つめ、リィンの身体の中にいるアルティナは真剣な表情をし
「俺の父―――アルバレア公が貴族連合の主導権を握るためにやったというわけだ。……阿呆が……」
静かな表情で答えたユーシスは厳しい表情をした。
「ユーシス……」
「……ユーシスのお父さんがやったのね……」
ユーシスの様子をガイウスとゲルドは心配そうな表情で見つめ
「で、でも……姉さんを人質にしても父さんは絶対に降伏しないと思う。どんなに辛くても、絶対に……軍人としての決断をするはず……このままじゃ……」
エリオットは不安そうな表情で推測した。
「ああ……フィオナさんの身が危ない。―――みんな。俺達で何とかしてみよう。」
「え……」
「ええ……そうね。」
「はい……いくら戦争とはいえ、このようなことは許されません。」
「相手に勝つために民間人にまで危害を加えるなんて間違っていますわ……!」
リィンの言葉にエリオットが呆けている中、アリサやエマ、セレーネは頷き
「身内の愚行……何としても止めてみせよう。」
ユーシスは決意の表情で言った。
「で、でも……」
「―――それじゃあ君達はこの一件に介入するのね?”正規軍と貴族連合の争い”に。」
「………………」
サラ教官の問いかけに続くようにシグルーンは静かな表情でリィン達を見回した。
「いえ――――あくまでエリオットのお姉さんを助け出すだけです。」
「必要以上に攻撃せず、正規軍と連携しなければ……」
「一応、大義名分は立つ筈。」
「ノルドの監視塔の妨害装置を止めた時と同じだねー。」
「まあ、かなり苦しいのは承知ですが……」
「私も”協力者”として、皆さんのお役に立てるように全力で協力致します……!」
「私も。私自身の為にもみんなについて行くと決めたんだから。」
「みんな……」
仲間達の答えを聞いたエリオットは目を丸くして仲間達を見回した。
「フフ、それがわかってるならあたしも反対しないわ。フィオナさんはあたしの友達でもあるし……そもそも遊撃士協会には”規約”ってのがあってね。その第一項である”民間人の安全を守る”ためにはどんな無茶もOK
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