第9話 誰にも負けない思い
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だ部員は募集中ですよ!」
そう言って手を差し延べる。
星空さんと西木野さんは顔を見合わせ、星空さんは「じゃあ....凛もやる..」
とことりの手を握り返す。
一方西木野さんはというと...
「わ、私はやらない」
「えぇっ?なんでよ!西木野さんもやろうよ〜」
「私はやらないって言ってるの!アイドルなんて興味無いし!」
いつもツンツンが炸裂しそっぽを向いてしまった。
「ブラフッ!!!!」
「え?」
俺は叫んだ。またこいつ嘘つきやがったな
こいつはほんとに手間のかかる奴だな。
「なによ!ブラフって!!」
「嘘、ハッタリ、ブラフ」
「い、意味を聞いてるんじゃない!」
「......いつになったら自分に素直になるんだ?」
「え?」
μ'sのメンバーも目を丸くする。俺の声のトーンの低さに驚いているのだろう。
「昨日西木野さんは花陽にこう言ったよな?『やりたいなやればいいじゃない』って」
「そ、それがどうしたのよ」
「まだ、わからないのか?」
西木野さんは今までと違う反応を見せる。いつもだったら俺を睨んでそっぽを向くのに、今回は頬を少し赤く染めて俯く。それが一体なにを表しているのか、俺には理解できた。
彼女もやりたいんだよ、スクールアイドルを。
「それは自分自身にも言い聞かせた言葉なんじゃないのか?」
「.......」
「素直になれないから人に言い聞かせるようにして自分と当てはめる。それってほんとは好きだったり興味があったりとかするもんじゃない?そして今まで花陽に言ってきたことは全部自分に当てはめてる。」
「わ、私は......」
すると、花陽が西木野さんの近くにいって手を握る
「西木野さん。一緒にスクールアイドルやろ?」
「私が.....スクールアイドルに?」
「うん、大丈夫だよ。私も凛ちゃんもいるし先輩もいる。そしてなにより笹倉さん.....大地先輩がいるんだよ?」
花陽はニッコリと微笑みながら彼女の手を握る。
そのまま無理矢理ひっぱって海未の前に西木野さんを連れてくる。
「どうですか?西木野さん。アイドル.....やりませんか?」
海未は再度、彼女を勧誘する。
彼女は手を握り返そうか返さないか手が泳いでいた。自分のプライドが勝つか、それとも自分の想いが勝つか...
結果は
「わ、わかったわよ....やれば..いいんでしょ」
自分の想いが勝ち、西木野さんは海未の手を握り返す。
海未は笑顔を絶やさず西木野さんは海未に顔を合わせられずただ下を向いて....少しだけ微笑んでいた。
μ's.....9人の女神は6
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