第9話 誰にも負けない思い
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ってこと?」
「はい!かよちんはずっとずっと前からアイドルやりたいって思ってたんです!」
「そんなことはどうでもいいわ!彼女は結構歌唱力あるんです!」
「どうでもいいってどういうこと!」
「言葉通りの意味よ」
俺らを置いてけぼりに2人はヒートアップする。
「あ、あの。私はまだなんていうか...」
「もう!いつまでうじうじしてるの!絶対やった方がいいの!!」
「それには賛成!やりたいって思うならやってみた方がいいわ」
花陽のやつ.....穂乃果たちにあんなに言われ俺からもあれだけ言ったのにまだ決心してなかったのか。
「で、でも...私」
「さっきも言ったでしょ?声出すなんて簡単!あなたならできるわ!」
西木野さんは花陽の肩をがしっとつかみ言い聞かせる
「凛は知ってるよ!かよちんはずっとずっと前からアイドルになりたいって思ってたこと!」
凛は西木野さんから花陽を奪うようにまたがしっと肩を掴む
俺たちはそんな3人を微笑ましく見守っている。
「凛ちゃん......西木野さん......」
「大丈夫!凛はずっとかよちんのこと応援してるから!」
「言ったでしょ?私も少しくらいは応援してあげるって」
そう言って花陽を送り出す。
「え...えっと....私....小泉...」
まだ下をむいてもじもじしている花陽を、最後に2人はとんっと背中を押してあげる。その直後、花陽の目つきは変わった。
ついに.....決心したんだな
「.....っ!!!私!小泉花陽って言います。1年生で背が低くて声も小さくて人見知りで得意なものは何もないです.....でも、でも!!アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです!!!!だから私を....μ'sのメンバーにしてください!!」
花陽...よくがんばったな。お前の想いは俺たちがちゃんとしっかり受け止めたぞ
その証拠にほら........俺たちはみんな嬉しそうだ
「こちらこそ」
穂乃果は花陽に手を差し伸べて歓迎する。そのあとに続くように俺たちは立ち上がる
「よろしく!!」
頭をあげた花陽の目には涙が溜まっていた。けれどその涙は....今までの花陽の涙よりずっと綺麗で、輝いていた。
花陽は穂乃果の手を握り、笑う。
その様子を後ろで見ていた2人は「よかったね〜かよちん」、「まったく...人騒がせね」、「あ!西木野さんが泣いてる!」、「な、泣いてなんかない!」と。涙を流して喜ぶ友達がいた。
よかったな...花陽。応援してくれる友達がいて.......
そんな2人にことりと海未は近づき、
「それで2人は?」
「「え?」」
「まだま
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