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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十八話 オーブンでの蒸し焼きは御免こうむります。
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もしも直らなかったのなら・・・・」
はぁ・・・。デューリング中尉。あんたはホントにチキンなのね。OVAと同じだし。
「いや、17時間あれば大丈夫だ。機関部の全力を上げれば何とかなる」
機関長が言う。
「なら、機関長には修理に全力を挙げてもらいたい。借りていた部下たちもお返しする」
と、ラインハルト。
「部下を貸した覚えはないんだがね。さ、シュミット、行くぞ!」
「は、はい!!」
忙しそうね。私も手伝おうかな。
「人数が足りないなら、私も手伝うわよ。こう見えて機械いじりは得意なんだもの」
私が提案すると、皆が意外そうだったが、機関長は賛同した。
「そうだな。今は一人でも多い方がいい。頼む」
「会議が終わったら、すぐ後から行くわ」
機関長がシュミット一等兵を連れて出ていくと、デューリングがたまりかねた様に口を出してきた。
「それにしても本当に大丈夫なのか?あんな一等兵の提案を受け入れて、もし失敗したら――」
「彼の観測データは私も見たけれど、とても精密なものだったわ。大丈夫、きっとうまくいくわ」
フィオが言う。私も同感よ。
「でもなぁ。あんな兵卒の意見なんか――」
「口を慎め!!」
ラインハルトがブチ切れた。
「一等兵だろうが士官だろうが関係はない!!シュミット一等兵は大学で天文物理学を専攻していた。その知識は信ぴょう性がある!!それに、エリーセル少尉も言っていたが、私も彼のデータを見て、非常に緻密なものだったと確信した」
「機関の修理が間に合う保証はないし――」
砲術長も口ごもる。
「私は彼を信じる!!兵を信じずして戦はできない!!」
かっこいいじゃない。ラインハルト。それだからこそ、私たちはあなたを応援するのよ。
それからしばらくして、ハーメルン・ツヴァイ艦橋――。
■ フィオーナ・フォン・エリーセル少尉
私たちがそれぞれの仕事をしていると、足音荒く艦橋に入ってきた集団がいた。ラルフ・ザイデル二等兵を縛り上げて。原作でこのことを知っている私たちは交代でドアの前に見張りに立ったけれど、でも、お互い忙しくてずっと立っているわけにはいかず、しまいには部下を付けるほかなかったの。でも、その部下はここにはいない。きっと監禁されてしまったのだわ。大丈夫だといいけれど・・・。原作で知っていても止めることができなかったのはとても悔しいわ。
それにしてもなんて卑怯なことを!!
「何のつもりか?」
ラインハルトがベルトラム大尉を見下ろす。その瞬間キルヒアイスが後ろ手でスイッチを押したのが見えた。これで今から艦内の会話は全部放送される。さすがね。
「見てのとおりだ。指揮権を返してもらう!」
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