第6話 ファーストライブ
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でもよかった〜」
「ふへぇ〜疲れた〜。大くん〜水とって〜」
「仕方ねぇな、ほらよ」
「ありがとう〜」
園田海未です。
ビラ配りを終えた私達はいつものように神社に訪れ最後の練習に励んでいました。ことりの言ったように大地はここ数日褒めることは一度もなく、
『そんなんで廃校を阻止しようとしてたのか!気持ちはあっても人に見せられるようなダンスじゃねぇぞ。ほんとにそれでいいのかよ』と、怒鳴られてばかりでした。大地がダンスをしていたことにも驚きましたけど、彼がこんなにスパルタだとは思いませんでした。
さすがの私も疲れました。でも今日やっと彼が納得いくようなダンスができたのだと。その証拠に彼は初めてわたし達を褒めてくれました。
『いい感じだぞ』
たったその一言だけですが、すごく嬉しいものです。
穂乃果もことりも途中で投げ出すものとばかり思っていましたし、特に穂乃果は朝練に遅刻するかとも思っていました。
でもそんなことはなく穂乃果もことりも本気で廃校を止めたいという熱意が伝わってきました
.....私も負けていられません。
「じゃあ5分休憩、そしたら今日は無理せずストレッチだけにして今日は終わりにしよう」
「えぇーっ!?なんで!?穂乃果まだ出来るよ!」
「だめだ、前日に無理して頑張ったってどうにもならない。少なくともダンス練習初日と比べたらかなりまともになった。正直大会に出るといったら予選敗退レベルだけど今の君達は人に見せても恥ずかしくない良い形になった。だから無理することはない」
そう告げ、彼はベンチに腰掛ける。
「そうだよ穂乃果ちゃん、大地くんから褒めてもらった。だから本番は大丈夫だよ」
「大地の言う通りです。無理することはありませんよ」
「でも.....うん。わかった」
穂乃果は納得してくれたみたいです。「や〜ダンスしたからお腹すいちゃった〜」と、言ってバックの中をごそごそと探り、パンを取り出す
「穂乃果は....」
私は少々呆れてしまいました。
ふと、大地の方を向きました。
「...........」
彼は無言でどこかを見つめています。その顔は先程までと違い不安そうな顔です。
ダンスがまずいのでしょうか....
いえそんなことはないはずです。先ほど褒めてくれたのは嘘ではないはずです。では何故大地はそんな顔をするのでしょうか......
〜☆〜
「以上を持ちまして新入生歓迎会を終わります。各部活とも体験入部を行っているので興味が終わったらどんどん覗いてみてください」
ついにこの時が来た。
俺はか
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