暁 〜小説投稿サイト〜
μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第6話 ファーストライブ
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だきま〜す!!」

ガスっ!

「いたっ!海未!なにすんだよ〜。せっかくビラ配りしてんのに」

「来なかったら慰謝料ってどうしてそんなこと言うんですか!ちゃんと真面目にやってください」

「へいへい....」

海未にチョップを喰らわされながらも少しずつチラシを消費していく。
チョップをかました当の本人は恥ずかしがってしまい全然減ってないけど

「海未は恥ずかしがり屋だな〜」

「な、なにがですか」

「チョップをかます暇があったらチラシ減らせっての。ほら、ことりを見てみろ。あいつもうほとんど無いじゃんか」

そう言ってことりを指さす。ことりも恥ずかしがりそうだと思っていたけどそんなことはなく、むしろ積極的に配っていた。持ち前の笑顔と脳をとろけさせるような甘い声でどんどんチラシを減らしている。そして俺の理性も....

穂乃果は穂乃果で太陽の笑顔と元気で配っていた。ことりほどではないが、海未よりかはずっと少ない。

「頑張れ〜恥ずかしがり屋の海未さん」

「〜〜〜っ!!」

そんなんでほんとにライブ大丈夫なのかよ.....






「あ、あの....」

「ん?あ、小泉さん。どうしたの?」

「あ、あの!その.....そのチラシいただけませんか?」

「あぁ、いいよ。はい....」

「ありがうございます。ライブ見に行きます」

「え!?ほんと!!」

小泉さんはそんなに大きな声で言ってはいないのに何故か遠くにいた穂乃果が反応して近くにやってきた。穂乃果......てめぇも地獄耳かよ。

「は、はい....ライブ...頑張ってください!」

真っ赤な顔をして俯きながらだけどその言葉を受けただけで頑張ってきたかいがあったと実感した。まだライブやってないけど

すごく嬉しかった。ライブを見に来てくれる子がいることはすごく励みになるし、もっとやる気が湧いてくる。





でも.....俺はとても嫌な予感がしていた。

穂乃果たちは気づいていないのかもしれない。生徒達がチラシを受け取るときの顔、受け取ったあとに呟く言葉の数々。

だけど俺はそんな言葉に耳をふさいでビラ配りに専念した。
どんなに頑張っても人には伝わらない時だってある。それはやっぱり仕方のないことだ。

でも、彼女たちの想いと努力を知ってる俺はそんなことになっていると言える訳が無い......



『世の中はそんなに甘くない』










〜☆〜


「よしっ!いい感じだぞ!3人とも!」

「やりました!やっと大地にいい感じに認めてもらえました」

「うん!大地くん、今日まで褒めたことなかったからすごく不安だったの。
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