第6話 ファーストライブ
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まぁ.....ダンスが好きでそれがあそこまでいったんだと思う。だがしかし、なぜダンスをやっていたのかは当の本人である俺は全く持って覚えてないのである。小学6年の時も気がつけばやっていた。そのときにはすでにそこそこ踊れていたので多分もっと前からやっていたの『だろう』。
『だろう』
.......俺は小学6年以前の記憶が無い。何故かはわからない。中学の時一度だけ母さんに訪ねてみたが笑ってごまかして話を逸らされたことがある。つまりは『触れるな』と言いたいのだろう。
とと、話が逸れたな。つまりは俺には彼女たちを指導することができるかもしれない。というか、教えてあげたい。廃校阻止のためにも彼女たちのためにも。
「そもそも、全国のスクールアイドルの人達は一体誰がご指導なさってるのでしょうか」
「確かA-RISEはコーチみたいな人がいるらしいよ」
穂乃果の口からこぼれた『A-RISE』
全国で上位の人気を誇るスクールアイドルで、音乃木坂の近くにある
UTX高校を拠点にしている3人グループの事だ。
背が小さいながらもグループのリーダーを務める綺羅ツバサ。大人の魅力で男女の人気の高い統堂英玲奈。ふわふわしてて柔らかい物腰の優木あんじゅ。
最近テレビによく出るよな...あの子達。
「じゃあ私達もコーチみたいな人がいたらいいのかな?」
「そもそも私の近くにあるダンス経験の人なんているのでしょうか」
......しょうがない。助けてやるか
俺は黙って手を挙げる
「はい!休憩終わり!昨日LIKEで送ったメニューを確認して各自筋トレとストレッチ開始!特に穂乃果、サボるなよ」
「なんで穂乃果だけ〜っ!!」
頬をプクっと膨らましながらもキチッと筋トレを始める。
なんだかんだいってやる気は十分あるみたいだ。
穂乃果とことりにはキツいかもしれないけどこれだけやらないと到底人前で見せられるものではない。海未は有無を言わずこなしてるあたりを見るとらしいと言えばらしい。だけどリアクションがない為つまらない....
海未をいじるの面白いんだけどな〜
と、微かにではあるが階段の陰から赤髪が見えた。それは隠れてはチラッ隠れてはチラッを繰り返している。
恐らく俺の中で知っている赤髪の子と言えば....あの子しかいないだろう。
「あ......」」
すると俺とその子の目が合った。ヤバイと思ったのかすぐ隠れゆっくりゆっくり階段を下りる。もちろんそんな彼女を見逃すはずがない。
俺は筋トレをしている彼女たちをよそ目に俺は赤髪の子...西木野さんのところへ向かう。
「西木野さん!!」
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