第5話 その名はμ's
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らない。でも、彼女たちを見てるとこの学校を守りたい。大事にしたいって自然とそう思えてくるんだ」
「あっそ...」
そっぽを向いて自分の髪をクルクルといじり始める。
「これ、よかったら曲作りの参考にして欲しい」
俺はμ'sと書かれた紙と海未の書いた歌詞を渡した。
「まぁ.....そんなことで心が変わると思えませんけどね」
最後にそう言い残して音楽室を出ようとする
「待って!いい忘れてたことがあった」
「なに?今度は」
俺はこれだけは言っておきたかった
何をするにしてもやっぱり大事だと思うから
「......ありがとう」
「.........」
彼女は無言で音楽室を出て行った。
みんなが待ってるだろうしそろそろ神社に行かないと。
〜☆〜
練習後もなんとなく家に帰る気分になれず、近くの公園のベンチに座り込んだ。そして自販機で買った缶コーヒーを啜りながら落ち込む始末である。多分結果は失敗で終わった。紙を受け取ったときもしやとは思ったけど、あの西木野さんが素直にやってくれるとは到底思えない。
ほかを当たるしかないだろう。
「はぁ......」
『だからこそ簡単に考えて欲しくないの』
絢瀬会長の言ったとこが頭の中で反芻される。
もしかすると心のどこかで簡単に考えていたのかもしれない
廃校を阻止するなんてこんなに難しいものだったとは....
でも彼女たちを見てるとできそうな気がしたんだ。
何事にも真っ直ぐ突き進む穂乃果を中心に真面目な海未、そして2人をサポートすることり。俺はどうしてもあの3人の笑顔を守りたかったんだ。
なぜだかわからない。でも、彼女たちの泣く姿なんて見たくないんだ。
悲しむ姿なんて見たくないんだ。
でもあとは全て西木野さんにかかってる。彼女が作曲をしてくれれば前にすすめる。もししてくれなかったら.......
いや、その時はその時だ。まだ策があるかもしれない
俺は缶コーヒーを飲み干しゴミ箱に投げ捨て帰路についた。
〜☆〜
俺は弁当をバックに詰め、出発する
「母さん行ってきます」
挨拶をしてドアを開ける。と、
「ちょっと待って大地!あなた宛てに封筒来てるわよ?笹倉大地とμ'sって書いてるけど......」
「え?」
母さんから封筒を受け取る。見た感じは何かよくわからないけど、封筒を触ってみるとなにか円のような硬い感触のするものが入っていることだけわかった。
.........まさか.......まさか..........!!
俺は一旦自室に戻りパ
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