第5話 その名はμ's
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俺はそう言い残し、音楽室に向かう。
「す、スクールアイドル!?」
この声は多分花陽ちゃんの声だろう....大人しい子だと思ったけどめちゃめちゃ廊下に響く声持ってるんだな.....
「あいしてるばんざ〜い♪始まったばか〜り〜♪あした〜もよ〜ろし〜くね〜♪まだ〜ゴールじゃない〜♪」
気づかれないように耳を澄ます。聞いたことない曲なのでおそらく自作だろう。上手に歌いこないしている。
「..やっぱりめちゃくちゃ上手いな」
やっぱり彼女がいてくれればなんとかなるかもしれない。希望が見えてきた。彼女に協力して欲しい。それが俺の本音だ。
歌が終わったようなので、ドアをあけて拍手をしながら中に入る
「西木野さん、やっぱり君上手いよ」
「っ!!あなたは...笹倉さん」
これで何度目だろうか。やっぱり彼女は俺のことを警戒している。
その証拠にほら、また睨んでくる。そんなに俺やばそうな人間に見えるのかな?(実際西木野真姫からすると危ないやつにしか見えない)
「西木野さん、お願いします。彼女たちのために作曲をしてください」
俺は最後のお願いに出た。これ以上はほんとにできない。だからこれがラストチャンスだ
「...何度も何度も....私ははっきり言います。オコトワリシマス!!」
「どうして、そこまで嫌なんだ?」
「私はアイドルソングとか聞かないし。聞くのはジャズとかクラシックばっかりだし」
「どうして?」
「軽いからよ!薄っぺらい曲ばかりだし」
ジャズとかクラシック系の曲なら彼女も了承してくれただろう。でも俺達の求めてるのはアイドルソング。そう、彼女の嫌いな。
でも.....それでも........
「俺達には....君しかいないんだ!お願いします!!」
俺は誠意を込めて.....土下座をした。
「ちょ!なにやってるの!」
「俺は廃校を阻止したい!彼女たちの笑顔を守るために君の曲がどうしても必要なんだ!お願いします!どうか!俺たちのために!」
....情けないと自分でも思う。俺には何もできないから年下の、しかも女の子にこうして土下座をしている。俺にはこれしかできないから。彼女たちの為にできることはこれしかないから。だから俺は恥を捨てて西木野さんにお願いをする。
「......」
すると彼女は立ち上がり俺の前で立ち止まる
「そんな体制じゃはなせないでしょ。立ってください」
言われたとおりに立つ。
「なんであなたはそんなに必死なんですか?いくら転入生とはいえ、ほとんど部外者じゃないですか」
「確かに俺は来たばかりの部外者だ。この学校なんてまだよくわか
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