第四海
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・みたいだね」
鴻姉さん、前言撤回します。
鷺の教育はかなり厳しいかもしれません。
「とっとと演習やりに行こうぜ」
「・・・うん」
私の妹にまともな子はいないのでしょうか?
鴻姉さん、ほかの子たちのことよろしくお願いします。
色々とあきらめた雁は鷺に連れられて演習場に向かったのですが、そこには偽装を身に着けた二人の少女がいたのです。
雁たちと比べると若干背が高いことから駆逐艦と簡単に予想ができたしまった。
だが装備している物を見る限りは特型以前であることも簡単に判断することができ、鷺は異様なまでに目を輝かせていた。
「さっきの話聞かせてもらったよ」
「あたし達が相手してあげるよ〜」
えーと、この二人は確か睦月型の
「ほんとうですか!!よろしくお願いします!!」
・・・・なんてテンションなんだろう。
私には絶対まねできないよ。
「ところで、どちら様ですか?」
そこまで言うからには、鷺も二人のことは知ってい・・・ないの?
前に鵲姉さんが教えてくれてた覚えがある。
その時は鷺も隣にいたよね?
まさかわかっていてやってるの?
私はそっと鷺の顔を見たのですが、鷺の表情は嘘をついているものではなく、本当にわかっていないものなのです。
「ボクは皐月だよっ。よろしくな!」
「あたし、文月っていうの。よろしくぅ〜」
やはりお二方でしたか。
「僕は鴻型水雷艇の七番艦、鷺さ。よろしくな」
「・・・私は六番艦の雁。・・・よろしく」
自己紹介をすることなんてほとんどなかったから、緊張しちゃうよ。
鷺はなんであんなに元気なのかわからないけど、私があそこまで元気に自己紹介をすることはないんだろうな。
あんなことしたら恥ずかしくて気絶しちゃうよ。
鷺は胸を張りながら元気よく挨拶をするのに対して、雁は目を少しそらしながら自己紹介をしていた。
皐月や文月からすると、雁は人見知りをする子に見えていたかもしれないが、そんなことを気にする余裕は雁にはなかったのです。
一方、皐月と文月は自分たちよりも幼そうな子を見て、目を輝かせていた。
僕より小さい子なんて初めて見たよ。
二人ともかわいいね!
文月よりも小さい子がいるなんてびっくりしたよぉ〜。
でもさぎちゃんもかりちゃんもいい子みたいでよかったぁ〜。
友達になれるかなぁ〜?
「皐月さん、文月さん。自己紹介も終わったことですし、演習やりましょうよ」
「鷺・・・せかしちゃ、だめ」
「仕方がないじゃんか!」
鷺は身内以外での演習が少なかったから仕方がないけど、あれは節度なさすぎでしょ。
あれは何とかしてでも治さないと。
鴻型が全員、鷺みたいだと思われたくないから。
これは
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